Wilhelm-Wilhelm Mk2

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サイコパス

2009-11-13 | Weblog
 存在そのものが詐欺なのでは?と思うほどの捏造盗用疑惑が持ち上がっている東大トルコ人助教だが、彼のD論とその要旨をざっと読んでみた・・・。正直「こんな宇宙ステーション開発の歴史をまとめたようまものだけで学位が取れるのか?」と驚いた。作者自身の図面や数式のようなものは殆ど見あたらず。文系的建築学なのか?研究というより「調査」なのか?なんだか「温い」な・・・・。どのあたりが本当の彼のオリジナルなのか(盗用疑惑が多い)?日本語の要旨を読んでもさっぱり。そもそもこの要旨は上司である教授にチェックされているのだろうか?文の繋がりが支離滅裂で、文章として成立していないように見える。外人が書いたものなのでそれを置いておいても、一体何が目的で研究(調査?)し、何を発見したのか?どこにも書いてあるようには見えない。彼のキーワー「ATA」が繰り返されてるだけのように見える。

 この意味不明の要旨を読んで1つ思い出したことがある。昔「診断名サイコパス」という本を読んだ。サイコパスとは生まれながらにして良心が欠如している精神病質の人間のことで、猟奇殺人者やカルトの教祖、そして詐欺師に多く発見されるという。サイコパスの外面的な特徴として「口達者で慢性的に平然と嘘をつき、その話す内容が散漫で一貫性に欠ける」というものが指摘されている。サイコパスと会話をすると、こちらの質問とは全く関係ない返事がマシンガンのように返ってきて、いつの間にか相手のペースに巻き込まれてしまうという。精神鑑定士でさえサイコパスの専門でないとサイコパスを見抜くのは難しいのだそうだ(FBIはサイコパス鑑定用の基準項目を定めている。)日本ではオウムの麻原が典型的な例らしい。煙をまくような論点をぼかした(そもそも論点がない)話を相手が脳内で整理出来ないレベルまで大量に話し続け、疲れた相手に「自分の理解を超えた凄い人」と認識させ洗脳してしまうそうだ。もしかすると彼はこの手の人間なのだろうか?


 検証サイトを見ていると、真実を探す方が難しいように思える。自分でデザインしたという「宇宙エレベーター」の図は、オークランドのタワーの構想図をそのまま盗用したものだし、自分が想像する「11次元宇宙の図」は20年前に投稿された数学論文の曲面図だった(その図をそのままTシャツのデザインとして販売している)。もしかすると、彼の人生はほとんどが虚偽で構築されてきたのではないだろうか?彼が自身のブログで自慢げに書いている「会った」「打ち合わせた」という有名人達は本物なんだろうか?カナダ宇宙局長については公式サイトの写真と照らし会わされて疑惑が持ち上がっている。墜落したスペースシャトル「コロンビア」の破片からつくった指輪を宇宙飛行士候補生として先輩への追悼の意からしているというが、これは本当なんだろうか?

 彼のことを個人的に知っている人達は早くから彼の虚言劇を見抜いていたようだ。見抜けなかったのは東大だけか・・・?