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博士難民の元凶は論文博士制度にある

2013-12-05 | Weblog
高速つれづれ
・秘密法:あまり理解していないのだが、反対している層から鑑みるにそれほど危ない法案ではないと感じる。
・和食文化がユネスコに登録される:食品偽装の問題のためかどこか歯切れ悪い。
・吉田松陰の妹:再来年の大河ドラマ。どうやら久坂玄瑞に嫁いだ人の話らしい。久坂玄瑞は松下村塾きっての秀才なんだが、師匠の妹をもらっていたのだな。久坂玄瑞は長州戦争で早々に戦死してしまうのだが、そのあとの人生にストーリーがあるのか?1年間のドラマとしてきちんと成り立つのかな?今年もそうだが(全く見ていないが)、そろそろマイナーな人をやめてメジャーな人を主人公にしてほしいものだ。個人的には「伊藤博文」を是非やってほしい。極貧からのたたき上げ、極秘留学、長州戦争、明治維新、憲法草案、初代総理、日韓併合、そして暗殺。内容盛りだくさんなのだが。
・普天間基地:先日の沖縄遠征で近くを通りかかった。沖縄自体が豊かではないがあのあたりも栄えているとはとてもいいがたい。実は基地があるおかげで食いつなげているのではないか?地元産業とかあるのか?もし基地がなくなったとして住民たちの生活は成りたつのだろうか?地元の人の本音をききたい。
・猪瀬問題:辞任かな。67歳。もう十分だと思うが。
・徳洲会:同族経営による強引な商法、そしてお家騒動というありふれた結末。火種となった議員の徳田毅氏だが、兄弟は取りあえず全員医者なのに(ひとりオペラ歌手がいる)、なぜかこの毅氏だけ「帝京大学法学部」それも「二度の中退」というおそまつな学歴。一昔前ならともかく、このご時世で親が大金持ちなのに低学歴って、かなりの放蕩モノか相当のバカであることを示しています。それでもカリスマの父の秘書をして地盤を引き継ぎ、衆院議員に一発当選。40歳の若さで政務官までのぼりつめるが、過去の女性レイプ問題が露見して速攻で辞任。選挙違反問題が露見して二人の姉そして母までもが逮捕される。この人の逮捕も近いのか?ちなみに毅氏は次男。長男の哲氏も医師らしいが表舞台には出てこない。彼がうまく引き継げるのか?

・論文博士:世界標準として「博士」は大学の博士課程を卒業し、そこで認定されるものだが、日本には大学院を出ていなくても、会社なりでの仕事をまとめることで大学から博士号をもらえるという稀有な「論文博士」というシステムが存在する。金銭的問題で大学院に進学できなかった人が、社会人として業績を上げた場合、博士として認定しようではないかという主旨はまあよいと思うのだが、この本来のシステムを悪用して、研究なんてろくにしたこともない官僚や会社役員が「箔付」に博士号をとっていたりする。彼らの論文内容は研究というよりは「調査」だったり、誰かの研究をいただいたりする場合が多い。大学院で5年間以上高い学費を支払い、精神的な崖っぷちの中で人生をかけて研究をして学位をとる側としてはふざけるなといいたい。学位を授与する大学側が「そういったふざけた輩には学位をくれてやらない」という既然とした態度をとるべきなのだが、研究費やら何かの委員の席といった美味しい賄賂を学位を発行している。大学側も「人脈」で食いつながざるをえないご時世なので、権力者を無下にことわれない、ことわりたくない、そして逆にそれを利用して資金や業績のかさましを狙っているのが現状。こうして「論文博士」となった官僚はかなりの数が天下りで教授職についたりしている。これではまっとうな方法でアカデミックにしがみついてきた人間が救われない。この世界でも珍しき「論文博士」制度が現在の無職博士やら高学歴プアの一因だと考える。悪しき「論文博士」を早急に全廃にし、博士課程そのものの価値を高め、さらには博士課程に進むべき人材(実力主義)には手厚く奨学金を与えるという世界標準の課程博士精度および学位授与方法に切り替えるべきと考える。こういった改革案はとうの昔から出ているが、官僚自身の箔付けの機会を失うわけで遅々として進まないのが現状。

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