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日本フィル指揮者陣の奇妙な肩書き

2015-01-11 | Weblog
現在の日本フィルの指揮者陣は下のとおり。

アレクサンドル・ラザレフ [首席指揮者]Chief Conductor
小林 研一郎 [桂冠名誉指揮者]Honorary Conductor Laureate
山田 和樹 [正指揮者]Principal Conductor
ピエタリ・インキネン [首席客演指揮者]Principal Guest Conductor
西本 智実 [ミュージック・パートナー]Music Partner
ネーメ・ヤルヴィ [客演首席指揮者]Guest Chief Conductor
イルジー・ビェロフラーヴェク [首席客演指揮者]Principal Guest Conductor
ジェームズ・ロッホラン [名誉指揮者]Honorary Conductor
ルカーチ・エルヴィン [名誉指揮者]Honorary Conductor

どれも偉そうな肩書きである。しかしじっくり眺めると、「首席客演」と「客演首席」というのがある。カレーライスとライスカレーみたいなものか?誤植かと思いきや英語ではPrincipal Guest ConductorとGuest Chief Conductorとしっかり区別されている。Chiefは首席でいいとして、Principalも首席なのか?同じ英単語で別の訳というのは奇妙である。Principal Conductorの山田氏は「正指揮者」と訳されている。そうなるとPrincipal Guest Conductorは「首席客演」ではなく「正客演」としなければいけない。まあこれも奇妙な訳だ。そもそもPrincipalは「正」だろうか?「第一」じゃないのか?ChiefとPrincipalはどちらが上なのか?並び立つのか?そのあたりから議論したいところだ。
さらに、Honorary Conductor Laureateというのもわからない。Honorary Conductor(名誉指揮者) やConductor Laureate(桂冠指揮者)は良く聞くが、Honorary Conductor Laureate(桂冠名誉指揮者)は「頭痛が痛い」のような違和感を感じる。桂冠とは名誉を受けることである。ダメ押しする必要あるのか?ちなみに「Honorary Conductor Laureate」で検索すると日本のオケばかりがヒットする。日本ならではの肩書きなのだろうか?
業界ならではのランク付け(それも待遇に直結する)があるのだろうが、実際に肩書きを読むのは観客なのだから、もう少しわかりやすくしてほしいものだ。NHK交響楽団の弦楽器の「首席」「首席代行」「次席」「次席代行」もいつも笑ってしまう。ただ「首席」だけを表示すればいいと思う。ウィーンやベルリンにそうような表示はない(HP上には)。
最後に西本女史の肩書き「ミュージックパートナー」も何とかならんのか?これだけ横文字の肩書き。訳すると「音楽仲間」か・・。もう少しいい肩書きつけてあげてよ。

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