Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

幕末残酷物語

2009-07-17 | Weblog
 題名が強烈ですが、新選組の映画で、今から約50年くらい前の作品です。これまで多くの新選組に関する映画やテレビ作品を観ましたが、本作品はこれまでのものとは比べものにならない圧倒的な力作です。簡単にストーリーを話すと、「新選組に憧れて入隊した田舎侍の主人公は、新選組の理不尽な隊規則や近藤土方の恐怖政治に疑問をもちならがも、裏切り者の介錯などを通して新選組に順応していく。近藤を賛美する先鋭的な新選組隊員となったようにみえる主人公だが、その正体は・・・・!」キャストをみても知らない俳優ばかりなのですが(すいません。私が無知なだけです)、いい演技をみせてくれます。昔の俳優は違いますね。ジャニーズ上がりとは天地の差です(そういや先日、番宣でキムタクの演技をみましたが、恥ずかしくなるくらい痛かった・・・。突然大声出したりするのが演技だと思ってるのですかね。)チャンバラのシーンも様式的な殺陣(例:暴れん坊将軍)ではなく、本当に刃物を振り回している危うさを感じさせるリアルなものでした(血も沢山吹き出します。白黒なので大丈夫。)
 これから積極的に昔の日本映画を観ていこうと思います。先日借りてみた「鍵」(市川崑)なんかは本当に素晴らしかった!ああいった文芸調の作品はもう出てこないんだろうな。それにしても最近の映画の宣伝って、なんで「感動した!」とかいう客のインタビューをわざわざ流すのですかね?よっぽど作品に自信がないのでうかね・・。公開前が一番盛り上がって後は尻すぼみになるだけ・・・。それとなんで題名をわざわざ横文字にするんですかね。まあ歌手なんかもそうですが、横文字題名=クールという考え方はもう辞めた方が・・・。映画業界はビデオレンタルのお陰で斜陽とかいってるけど、ただ単に面白い作品もしくは優れた作品がないだけだと思いますよ。俳優も監督ももう絶滅してしまったんですかね。まあ、つまらないものをきちんと「つまらん!」と叩く批評家がいなくなっているのじゃないかとも思いますね。

コメントを投稿