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石鹸で小麦アレルギー発症・・恐ろしい話

2011-08-04 | Weblog
先月から大問題になっている人気商品「茶のしずく石鹸」による小麦アレルギー発症事件。クラス1レベルの回収になっている大問題なのに、製造企業は「ごくまれにそういうお客様もいる」「今は添加してないので安全です」と責任はこちらにないことを暗にほのめかして販売を続行している。確かに法律的に違反はしていないかもしれない。が、製造して販売する以上、安全性の確認は製造側の責任で、たとえそれが簡単にはみつけようがなかった毒性でも、起こった以上は責任は販売した我々にありますという態度を示すのが良識ある企業の姿だと思う。

この問題、一見すると小麦アレルギーもちの人が使うと発症するかのように誤解するが、実はそうではなく、まったく健康体の人がこの石鹸を体に塗り続けていると、小麦アレルギーになってしまうという怖い話。一端小麦アレルギーになると、パンもパスタもフライもすべて食べられなくなってしまう。そして食品アレルギーは基本的に一生治らない・・・。どうしてそういうことが起きたかというと、石鹸には小麦タンパクの分解物が練りこまれていたためなのだが(泡立ちのためか?)、そのタンパク分解物の分解レベルが中途半端であったため、塗布された肌や粘膜等から体内に吸収され抗原として認識されてアレルギーを発症してしまったのではないかと考えられている。

本来、食品のタンパク質は消化管を通して分解されて栄養として吸収されるためにあり、肌に塗りつけるものではない。地球上の生物をながめても、肌に何か化学物質を塗りつけるのは人類だけである(ゾウは泥あびするが)。つまり、女性にとって当たり前の化粧は、生物としては極めて異常な行為をしているのだと認識したほうがいい。だからといって、女性にスッピンでいろとはとても言えないので、肌につけるものを選ぶ際は、なるべく「物質名レベルまで特定されているもの」を利用したほうが安全だと私は思う。最近よく観る「~抽出物」「~エキス」は、実際のところ、エキス中の細かな成分は細かく調べられておらず(調べようがない)含量や組成もあいまいなことが多い。思わぬ微量成分に毒性があるかもしれない・・また天然由来であるため製品間で差があったりする。さらにこの手のエキスは嘘のものを混ぜ込まれても後から検出ができない、なぜならそもそもが混ぜ物だから。
天然由来イコール安心と疑いもなく思っている人がほとんどだと思うが、その辺の雑草でも適当にかじったら意識不明になったり死に至ったりするわけで、天然の生物は全くといっていいほど人間には安全ではない。何も考えてないように見える生物にもそれぞれ種存続の使命に準じた生活環があり、きちんと化学防御が施されているのだ。

ちょっと脱線したが、肌にタンパク塗りつけるは辞めましょう。

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