Wilhelm-Wilhelm Mk2

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美しい宇宙船その1「ディスカバリー号」

2005-05-13 | SF
宇宙を舞台としたSFなら、主役はやはり宇宙船。その中でも芸術の域まで達しているデザインのものもあります。私の好みで幾つか紹介。今日は「2001年宇宙の旅」のディスカバリー号。アメリカが建造した宇宙船で、木星への探査航行中に人工知能HAL9000の叛乱(錯乱)で乗組員は全員死亡(1人行方不明)、そのまま機能停止で木星付近を漂ってました。10年後、ソ連の宇宙船レオーノフ(これもいつか紹介します)によって機能回復させられるも、木星の太陽化爆発の際にレオーノフのブースターとして使われ消滅してしまいます。
全長120メートルの魚の骨のような全体像を持ち、先端の丸い所が居住区で細長い後部は通信と推進用です。これほど機能的に洗練され、かつ繊細な宇宙船のデザインは無いでしょう。この船が深宇宙を無音で進むシーンだけで、もう宇宙の広大さと人類の存在のちっぽけさが表現されてしまいました。誰のデザインかはわかりませんが、クラークの原作にも大体同じような設定のものが書かれています。

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