Wilhelm-Wilhelm Mk2

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ペトレンコ?って誰。すみません知りません。

2015-06-16 | Weblog
・ベルリンフィルの新監督:ペトレンコ!・・って誰?
とはいえ、私は主力候補だったネルソンスという人の顔もよく知らないわけで、ペトレンコと聞いて「スケーターにそんな人いたかも」というのが最初の印象。このペトレンコ氏、まだ40代前半ということで録音も露出も少ないようだが、すでにバイエルンオペラの監督を務めており、近年はバイロイトでリングも振っているという。フルヴェンやカラヤンが歩んだオペラ指揮者上がりという経歴は大変よい。ティーレマンも歌劇場上がりの経歴を武器にした有力候補者だったのだが、私はウィーンフィルのベートーヴェン全集を聞いたとき、ティーレマンの何がいいのかさっぱりわからなかった。薹が立ったシニア(バレンとかヤンソンスとか)を選ばず、未知数的な若手を監督に迎えたというのは良い選択だが、最初の選挙で彼が選ばれなかったことが気になる。もしかして本命には逃げられた?ペトレンコ氏、Youtubeで少しだけ姿を拝見したが、ヴィジュアル的にはイマサンだなあ。黒髪・黒ひげ・禿・人民服か・・・ロシア出身というがユダヤ系のようだ。満面の笑顔での両手を広げる指揮っぷりは広上氏を思い出させ、あまり好きにはなれない。楽団員とのフレンドシップを第一にしないとやっていけない現代の指揮者にとっては、笑顔は必須アイテムなんだろうけど、それにあわせて音楽も軟化しているようにしか思えない。未知数のペトレンコ氏に期待だが、仲良しこよしの人選ならますますインターナショナル・エンターテイメント・オケに拍車がかかってしまう。それは残念だ。
・競技場:現設計案で強行とのこと。責任者の安藤忠雄はダンマリどころか逆切れしてる。まあこのドタバタは日本の建築界の腐敗を世界に晒すいい機会かもしれない。それにしても総工費2000億円超かあ。国民一人あたり2000円近くの負担となる。家庭あたりでは1万円近いのかもな。奇抜な建築を立ててみたい気持ちはわかるが、だれがスポンサーがよく考えてほしいものだ。それも原案ではなく妥協の縮小案だし。これからも予算削減に合わせて色々と削るんだろうよ。なんと情けないことか。日本人には国民的気質なのか、「引き返す」または「見直す」勇気に欠けている。だから勝てぬ戦に突進して玉砕するんだよな。またそれを美学化しているからたまらない。負け戦に美学なんてない。戦は勝利してなんぼである。だから勝てない戦は始めてはいけない。最初から愛されず嘲笑を買うような建築は造ってないけないのだ。