Wilhelm-Wilhelm Mk2

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オリンピア・シュタディオン

2015-06-04 | Weblog
理想のスタジアムはベルリンの「オリンピア・シュタディオン(写真)」。1930年代の建築だが今でも現役のスタジアムである。所謂ナチス建築なのだが、良いものは良いのだ。個人的にはスタジアムの一部を切ってゲートとしているところに痺れる。マラソン選手が帰ってくる舞台として最高だろう。ナチスの建築は将来の廃墟を見越しての設計思想がなされている。わが国の国立スタジアムもこれに見習って一過性ではなく普遍的な建築にしてほしいものだ。日本は震の多い国なのだから、ガラス張りやつり天井は不適当だろう。古式にならったコンクリ製のスタジアムが似合うのではないか。個人的には前川國男の東京文化会館のような様式が希望である。

・Wired:昔から読んでいるが、最近は「デザイン」と「ハック」ばかりだ。間違った方向にいきつつある。たまに翻訳もひどい。
・またブッシュ?:次期大統領の共和党候補にブッシュの弟が立候補。有力候補というから怖い。アメリカに人はいないのか?
・高卒専用の教育機関の設置へ:これは賛成。我が国も欧州(ドイツ)のような専門職業学校を充実させるべき。底辺大学は存亡に関わるので身震いしているだろうが。
・山陰へリニア:誰が利用するのか?先日開通した北陸新幹線も平日は苦戦中というのに。一度、出雲大社へ行ったが、門前町の寂れぐらいは怖かった。
・丸亀:念願の丸亀城に先日行ってきた。小型天守を持つ石垣に囲まれた城郭は素晴らしかったが、ゴースト化したアーケード街に地方都市の退僻の現実を見た。
・最近読んだ本
・色々読んでいる。とにかく「物語」を読むようにしている。評論や「俺の人生」は手にとらない。
・夏への扉:再読。ハインライン。何度読んでもこれは名作にして傑作。猫と主人公の対話は秀逸。確かに猫とは会話が出来る気がする。
・沈黙の滝:三島由紀夫。いつもどおり、最初こそ読ませるが、進むにつれて登場人物の個性が矛盾して尻すぼみなる。作者の複雑な性格と、そこに起因した人工的(夢想的)な人物描写のせいか。三島の歪んだ理想像と己の現実が交差しているせいか。
・20年後:再読。デュマ昨。三銃士から20年後の物語。登場人物の年齢が自分と同じになったせいか、以前より共感が深く慨深い点あり。本作の最大の楽しみはアラミス=デルブレー神父の胡散臭さが際立ちである。神父であり、銃士でもある。さらに女好きで、剣をとらせたら無敵(全作通してアラミスのピンチは少ない)。そういうわけでアラミスを視点に読むとまた楽しい。路上でボーっとしている見知らぬ男をいきなり拳固で殴り飛ばしとかと思うと、返す刀で通りがかりの貴婦人に最敬礼するというアラミスのキチガイぶりに痺れます。