Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

モーニングの漫画

2009-07-17 | Weblog
隔週連載などが多いのですが、今週号は良作が目白押しでした。モーニングはグラビアなどを一切使わず、漫画のみで勝負する大人向けの漫画雑誌です。私の好きな作品の簡単な紹介。

エンゼルバンク:ドラゴン桜の続編というか外伝。ベンチャーや転職の成功がネタ。相変わらず絵は「非常」に下手。内容は全く現実的ではないけど(笑)読ませる・・時もある。

バガボンド:武蔵の漫画。劇画タッチに漫画も混ざるスタイルはスラムダンクから続いている。作者(井上雄彦)は筋肉の動きを精密に書くために、裸の人物をかいてからそれに服を着せるという。それもペンではなく筆で書くそうだ・・・その画力は圧倒的。先週から一刀斎が出てきているが、武蔵と勝負するのだろうか?

OL進化論:4コマ漫画。よくここまでネタが続く・・・。でもどれも面白い。

島耕作:現在社長です。還暦なのにまだまだ現役。「いつになく激しいわ、島さん」「今、心身ともに燃えてるんだ」

ビリーバット:浦沢直樹の新作。アメコミのキャラと戦後日本の闇と・・キリスト「神」を結びつける・・。どういう展開なるのか心配(休載にならないように)

ジパング:かわぐちかいじ。ついに大和沈没。草加の残した策とは!?主人公達は平行世界の戦後を生き続けるようだ。

Giant Killing:サッカー漫画。モーニング中でこの作品が一番勢いがある(と思う)。画の自在さや時折みせるギャグ的カットは「スラムダンク」を彷彿とさせる。サッカー監督が主人公というのも斬新的。超名作の予感!

かぶく者:現在私の一押しの漫画。歌舞伎の漫画。歌舞伎俳優の肉体の「極め」を漫画でここまで表現できるとは!とにかく絵が上手い!現在主人公(名門出ではないが天才)は超スランプ中。今週、三宅島に眠る先祖に首を切り落とされました。

ひまわり:宮崎を舞台にした漫画家を目指す主人公とその周囲の奇人たちの話。脇役達による寸劇ギャグが大半を占める(主人公はただの語り部なのか?)。つまらないときはどうでもいい作品なのだが、はまったときは恐ろしく面白い。

カバチタレ:読むのに決心がいるが(いつも重たい内容なので)、色々と勉強にもなるし、作者の暖かい人間性にひっそり感動できる。代替がハッピーエンド。

シマシマ:山崎紗也夏作。かなりお気に入りの作品。大人の恋愛漫画の新しいバイブルになるか・・まあ設定があまりに「特別」なのでそれはないけど、絵のうまさはさすが。女性の綺麗さを書かせたらこの人にかなう人はいない?(あまり知らないけど)

神の雫:出ました最強ワイン漫画。現在アメリカ編。よくここまで続いたものだ・・現在第7使徒。折り返しか・・・作者のアイデアには脱帽。なにげに全巻揃えていたりする。

天才柳沢教授の生活:たまに出てくる。最近孫のネタが増えてきた。子供は可愛いよね。いつの日か全巻集めたい。

とりぱん:とりネタで毎週連載してくれるので、鳥の知識が増えます。季節性に加え作者の好みもあるようで、最近はコムクドリがよく扱われてる。家中に大繁殖した毛虫ネタはまだ進行中。

・・・・・疲れた。続きはまた







幕末残酷物語

2009-07-17 | Weblog
 題名が強烈ですが、新選組の映画で、今から約50年くらい前の作品です。これまで多くの新選組に関する映画やテレビ作品を観ましたが、本作品はこれまでのものとは比べものにならない圧倒的な力作です。簡単にストーリーを話すと、「新選組に憧れて入隊した田舎侍の主人公は、新選組の理不尽な隊規則や近藤土方の恐怖政治に疑問をもちならがも、裏切り者の介錯などを通して新選組に順応していく。近藤を賛美する先鋭的な新選組隊員となったようにみえる主人公だが、その正体は・・・・!」キャストをみても知らない俳優ばかりなのですが(すいません。私が無知なだけです)、いい演技をみせてくれます。昔の俳優は違いますね。ジャニーズ上がりとは天地の差です(そういや先日、番宣でキムタクの演技をみましたが、恥ずかしくなるくらい痛かった・・・。突然大声出したりするのが演技だと思ってるのですかね。)チャンバラのシーンも様式的な殺陣(例:暴れん坊将軍)ではなく、本当に刃物を振り回している危うさを感じさせるリアルなものでした(血も沢山吹き出します。白黒なので大丈夫。)
 これから積極的に昔の日本映画を観ていこうと思います。先日借りてみた「鍵」(市川崑)なんかは本当に素晴らしかった!ああいった文芸調の作品はもう出てこないんだろうな。それにしても最近の映画の宣伝って、なんで「感動した!」とかいう客のインタビューをわざわざ流すのですかね?よっぽど作品に自信がないのでうかね・・。公開前が一番盛り上がって後は尻すぼみになるだけ・・・。それとなんで題名をわざわざ横文字にするんですかね。まあ歌手なんかもそうですが、横文字題名=クールという考え方はもう辞めた方が・・・。映画業界はビデオレンタルのお陰で斜陽とかいってるけど、ただ単に面白い作品もしくは優れた作品がないだけだと思いますよ。俳優も監督ももう絶滅してしまったんですかね。まあ、つまらないものをきちんと「つまらん!」と叩く批評家がいなくなっているのじゃないかとも思いますね。