ずっと雨ですね。梅雨だから仕方がない。この週末が山場なんだけど雨やまないかな。
最近読んだ本
利休にたずねよ:昨年の直木賞。かなり温い。利休の切腹の場面から始まり、時間を逆行しながら利休に関わった人々のことを順々に書いているのだけど、利休も含めて人物の掘り下げ方が浅すぎる。利休や秀吉の凄みや深淵さは一切伝わらず。まあ直木賞だからこの程度か。
太宰「晩年」:「晩年」という作品はなく、作品集の題名である。晩年といっても、最も初期の作品集であり、「遺書」を意識して太宰自身が編纂したらしく、太宰の厭世感+虚栄心が満載されている。登場人物に自分自身を重ねて、これでもかというぐらいに自分の抱える問題点を語らせるわけだが、それが高度な文学として成り立っているところが太宰の魅力である。それぞれの作品の構成は実験的手法も盛り込んで驚異的に練り込まれており、とにかく読ませる。恐るべき作家である。この作品集を太宰の最高傑作という人もいるらしいが、わかる気がする。
音楽のほうは激しく感動に飢えてます。未聴の曲で心にドカーンとくるような曲はないかしら。
最近読んだ本
利休にたずねよ:昨年の直木賞。かなり温い。利休の切腹の場面から始まり、時間を逆行しながら利休に関わった人々のことを順々に書いているのだけど、利休も含めて人物の掘り下げ方が浅すぎる。利休や秀吉の凄みや深淵さは一切伝わらず。まあ直木賞だからこの程度か。
太宰「晩年」:「晩年」という作品はなく、作品集の題名である。晩年といっても、最も初期の作品集であり、「遺書」を意識して太宰自身が編纂したらしく、太宰の厭世感+虚栄心が満載されている。登場人物に自分自身を重ねて、これでもかというぐらいに自分の抱える問題点を語らせるわけだが、それが高度な文学として成り立っているところが太宰の魅力である。それぞれの作品の構成は実験的手法も盛り込んで驚異的に練り込まれており、とにかく読ませる。恐るべき作家である。この作品集を太宰の最高傑作という人もいるらしいが、わかる気がする。
音楽のほうは激しく感動に飢えてます。未聴の曲で心にドカーンとくるような曲はないかしら。