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ルドンとその周辺ー夢見る世紀末展

2011-11-12 | ア-トな話し
美術館「えき」KYOTO 10月15日~11月13日

ルドン? 知らないな・・・夢見る世紀末展-暗そう

そんな思いでポスターを見てましたが。

【NHK日曜美術館から引用】

19世紀末、奇々怪々な怪物や浮遊する大きな目玉を登場させ、黒い画面に空想の世界を描いた画家がいます。 神秘と幻想の画家、フランスのオディロン・ルドン。
彼が本当に描こうとしたものは、ただの怪物ではなく、孤独と悲しみが生み出した目に見えない心の闇でした。
生まれてすぐに里子に出され、さびしい少年時代を送ったルドン、内向的な彼はひとりで森を観察し雲を見つめては、空想の世界に浸ることで、孤独な心を慰めてきました。
画家ルドンの世界、それは、どこか魂への祈りにも通じるような不思議な絵でした。
前半生を象徴した黒の時代、しかし、50歳を境に一変します。
油彩やパステルを使った鮮やかな色彩の世界に挑んだのです。
ルドンの色彩の特徴は、現実的な色でないこと、むしろ深いめい想と自らの精神の世界を色で表したことでした。とりわけ「花」の絵は、ルドン独特の色彩に満ちあふれています。


【美術館「えき」KYOTOから引用】

青年期から画家として孤独な道を歩んできたオディロン・ルドン(1840-1916)は、19世紀末の西欧でいわゆる象徴主義世代の尊敬を集めます。
若い画家たちは、19世紀までの古典的写実主義に基づく西洋絵画の慣習を乗り越え、絵画の目的と自立性を絶えず問いかける20世紀型芸術への脱皮をめざしていました。
ルドンの孤独な芸術は、創造する側と鑑賞する側、双方に想像力を要求する20世紀モダニズムの芸術観を先取りしており、また、イリュージョニスムに依存しない空間創造や黒を含む色彩の自立性など、絵画造形の面でも優れて先端的でありました。
外界の記録を旨とする自然主義全盛の時代に、あえて夢や幻想などの世界に踏み込んだルドン。
本展は、岐阜県美術館が所蔵するルドンとその周辺の象徴主義関連作家たちの作品約90点を展示。想像力の画家ルドンの世界とともに19世紀末象徴主義に至る画家たちの系譜をたどっていきます。



いずれも難しい言葉が続く。
パステルの絵が綺麗だったと言う金子さんの言葉に背中を押されて見に行ってきました。



蜘蛛 リトグラフ
木炭画はオルセー美術館にある。
初期の作品は、こんな感じの黒い絵が続く。
これは、まだ可愛い方だ。水木しげる風の目玉の絵があったりする。


黒い時代を過ぎて、明るくなるのがこの作品だ
目を閉じて リトグラフ
オルセー美術館所蔵には油彩画があるとのことだ。
残念ながら、会場には油彩画はなかったのが残念。
1999年のオルセー美術館展で見ました。(後で分かったことです)
油彩画は、これだ


まるで違う人の作品のように見える。
この時50歳で結婚、モデルは奥さんのカミーユと言われる。
ルドンにとっては、人生の大転換期だったのだろう。


ポール・コビヤールの肖像

家族ともども、つきあっていたというモデルのポール・コビヤールは、あのベルト・モリゾの姪。
ベルト・モリゾ マネとモダン・パリ展 manet et le Paris moderne

こんな絵もありました


オフィーリア
オフィーリアと言えば、ミレイの作品が有名です。

ジョン・エヴァレット・ミレイ展 Bunkamuraザ・ミュージアム
水に流されるオフィーリアということでは同じ主題ですね。



花 油彩


青い花瓶の花々 パステル

幻想の花ですね。花瓶の下の台の境界線は不明ですね。
でも、すごく可愛い絵になりました。
黒の時代は、どこへ行ったの?ですね。

展示会の最後は象徴主義の画家たちということで、他の人の作品も展示されています
ロドロフ・ブレスタン、ギュスターヴ・モロー、アンリ・ファンタン=ラトゥール、エドヴァルト・ムンク、ポール・ゴーギャン、モーリス・ドニ等々。見応え十分な作品でした。
なかでも、ムンクのマドンナが良かった。
今回は、岐阜県美術館の所蔵作品のみ。いつかは行きたい美術館です。

難しい所の多い展覧会でしたが、ルドンの一部に少し触れたのかという感動があります。
この展覧会は来年、東京に巡回です。三菱一号館美術館で開催予定。
きっとファンが増えるのかな?

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コメント
 
 
 
ルドンのファンです (金子茂子)
2011-11-12 11:57:27
10年ほど前に美術館めぐりの本でルドンを知り、岐阜美術館に行き、パステル画の作品を堪能しました。収集はたいしたものでした。また行きたいです。
 
 
 
ありがとうございます (kazu_san)
2011-11-12 14:37:25
ますます岐阜美術館に行きたくなりますね。来春の工事完了が楽しみです。
 
 
 
Unknown (☆☆☆)
2011-11-12 18:19:36
つぐみです。こんにちは。
行ってこられたんですね。
私にとっては謎の画家だったので今回、観に行って謎が解けました^^
やっぱり明るい花の絵の方が好きです。

 
 
 
つぐみさん、ありがとうございます (kazu_san)
2011-11-13 06:39:46
ブログも拝見してます。
本当に、素通りしたくなる展覧会ですね。そして行ってよかったと思う展覧会です。まさに謎の画家ですね。
上手く伝えるのも難しい。行った人には分かる話です。
 
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