高島屋 大阪店〈7階グランドホール〉
02/04~02/09
京都の智積院、講堂に奉納された田渕俊夫の新作襖絵(全60面)を一挙に見せようという展覧会である。
いくつか巡回するので、智積院で実際に見ることが出来るのは、2009年6月以降になるらしい。
写真は、今回の展覧会のパンフレット。
田渕俊夫は、1941年東京生まれ。東京藝術大学で日本画を学び、1968年、第53回院展に出品した「ヨルバの神々」の入選を機に、日本画家としての活動を本格化。日本美術院理事、東京藝術大学副学長。
現在、高島屋は店内改装中、エレベーターを降りて、工事中の仕切りの間をクネクネ曲がりながら進むと、突然女性であふれかえった場所に出る。
こんなに人気があるのかと思いましたが、バレンタインデーのチョコレートの特設売り場でした(笑)。美術館は、その奥です。
襖の全体の構成は次の通り。
部屋の名前があり、それからイメージ出来るテーマを元に書かれている。
会場には、その理由の説明板も設置されています。
不二の間:「朝陽」、「夕陽」
金剛の間:「夏(けやき)」、「夏(めたけ)」
胎蔵の間:「春(枝垂れ桜)」、「春(やなぎ)」
智慧の間:「秋(すすき)」、「秋(柿)」
大悲の間:「冬(雪山)」
不二の間:「夕陽」
会場の最初にある。対になる「朝陽」と共に展示されている。
久々に白黒二色の世界である。静かである。
これは、金剛の間の「夏(けやき)」
(けやき)の古木が迫力ありますね。まだまだ生きてるぞという感じです。そして大自然の空間が左右に広がる。
これを見た時に、脳裏を過ったのは、この作品。
長谷川等伯の【楓図】
智積院にある国宝です。私も何回か往訪して見ています。
田渕俊夫の長谷川等伯への挑戦状でしょうか?
楽しくなりますね。
智慧の間:「秋(すすき)」の一部分
会場ではビデオが放映されていますが、これは必見です。
「日本画家 田渕俊夫 襖絵に時を刻む」新日曜美術館で放映された映像。11分。
《すすき》の絵を例として、異なる時のすすきを一つの絵に描き込んでいく作画過程が詳しく紹介されていた。
1.過去のデッサンから下絵を切り取り、時間の流れに沿って並べる。
2.透明フィルムにコピーし、夏の終りー秋ー冬という季節によって移ろい行くすすき像を重ね合わせる。
3.OHP(Over Head Projecter)で、重ねあわされた透明フィルム像を画面に投影し、墨の濃淡をつけながら描いていく。
こんな描き方もあるのだと感動します。
ススキは白黒に似合うのだな........。
そこでやってみました。
昨秋に城南宮に行った時の写真です。
いい感じですね。
胎蔵の間:「春(枝垂れ桜)」です。
雪? 桜?
近づいて見ると、桜の花のひとつひとつを描いているわけではないけれど
雰囲気は十分出ています。
一部分のアップ写真です。
大悲の間:「冬(雪山)」
同じ、白黒で
華やかな春を描き
寒々とした冬を描く
墨の濃淡で、「色の匂い」の違いを出す。とでも言うのかな
素材の違い以上の何かを感じる。
02/04~02/09
京都の智積院、講堂に奉納された田渕俊夫の新作襖絵(全60面)を一挙に見せようという展覧会である。
いくつか巡回するので、智積院で実際に見ることが出来るのは、2009年6月以降になるらしい。
写真は、今回の展覧会のパンフレット。
田渕俊夫は、1941年東京生まれ。東京藝術大学で日本画を学び、1968年、第53回院展に出品した「ヨルバの神々」の入選を機に、日本画家としての活動を本格化。日本美術院理事、東京藝術大学副学長。
現在、高島屋は店内改装中、エレベーターを降りて、工事中の仕切りの間をクネクネ曲がりながら進むと、突然女性であふれかえった場所に出る。
こんなに人気があるのかと思いましたが、バレンタインデーのチョコレートの特設売り場でした(笑)。美術館は、その奥です。
襖の全体の構成は次の通り。
部屋の名前があり、それからイメージ出来るテーマを元に書かれている。
会場には、その理由の説明板も設置されています。
不二の間:「朝陽」、「夕陽」
金剛の間:「夏(けやき)」、「夏(めたけ)」
胎蔵の間:「春(枝垂れ桜)」、「春(やなぎ)」
智慧の間:「秋(すすき)」、「秋(柿)」
大悲の間:「冬(雪山)」
不二の間:「夕陽」
会場の最初にある。対になる「朝陽」と共に展示されている。
久々に白黒二色の世界である。静かである。
これは、金剛の間の「夏(けやき)」
(けやき)の古木が迫力ありますね。まだまだ生きてるぞという感じです。そして大自然の空間が左右に広がる。
これを見た時に、脳裏を過ったのは、この作品。
長谷川等伯の【楓図】
智積院にある国宝です。私も何回か往訪して見ています。
田渕俊夫の長谷川等伯への挑戦状でしょうか?
楽しくなりますね。
智慧の間:「秋(すすき)」の一部分
会場ではビデオが放映されていますが、これは必見です。
「日本画家 田渕俊夫 襖絵に時を刻む」新日曜美術館で放映された映像。11分。
《すすき》の絵を例として、異なる時のすすきを一つの絵に描き込んでいく作画過程が詳しく紹介されていた。
1.過去のデッサンから下絵を切り取り、時間の流れに沿って並べる。
2.透明フィルムにコピーし、夏の終りー秋ー冬という季節によって移ろい行くすすき像を重ね合わせる。
3.OHP(Over Head Projecter)で、重ねあわされた透明フィルム像を画面に投影し、墨の濃淡をつけながら描いていく。
こんな描き方もあるのだと感動します。
ススキは白黒に似合うのだな........。
そこでやってみました。
昨秋に城南宮に行った時の写真です。
いい感じですね。
胎蔵の間:「春(枝垂れ桜)」です。
雪? 桜?
近づいて見ると、桜の花のひとつひとつを描いているわけではないけれど
雰囲気は十分出ています。
一部分のアップ写真です。
大悲の間:「冬(雪山)」
同じ、白黒で
華やかな春を描き
寒々とした冬を描く
墨の濃淡で、「色の匂い」の違いを出す。とでも言うのかな
素材の違い以上の何かを感じる。
私も先日行って来たところです!
素敵でしたね。
http://arabesque.blog.so-net.ne.jp/2009-02-06
>智積院でみるとまた違った荘厳な雰囲気に圧倒されることでしょう。
まさに、そうだと思います。
智積院での公開が楽しみです。