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映画 「源氏物語-千年の謎ー」

2011-12-25 | 映画・観劇・講演会
思い起こせば3年前だ。2008年は「源氏物語千年紀」で賑わっていた。
ホーページを作ったり切手を買ったり、いろんな所に出かけたものだ。
ホームページはここ。
にわか勉強したことが懐かしい。

今回映画が上映されたので早速行ってきた。


全国東宝系(2011年12月10日から公開)

監督 鶴橋康夫

原作 高山由紀子「源氏物語 千年の謎」(角川文庫)

キャスト

生田斗真 中谷美紀 窪塚洋介 東山紀之
真木よう子 多部未華子 芦名 星 蓮佛美沙子 田中麗奈
榎木孝明  等々

「源氏物語」をテーマにして、ジャニーズの生田斗真が光源氏の役、紫式部(中谷美紀)の生きる現実世界と物語の世界が交錯するという構成をとりながら、1人の女性が背負った業を描き出している。

「源氏物語誕生の秘密が今明かされる…」とある。作品全体の主体を紫式部に置いている。

映画を観た結論からでは「源氏物語」は紫式部の藤原道長に対する叶わぬ恋の物語だということかな?。

光源氏は道長がモデルと言う説もある。藤原道長が自ら「我は光だ、世をあまねく照らす光となるのだ」と言っている。ジャニーズの東山紀之とその後輩生田斗真の2人が現実と物語で対称になっているのは上手いキャスティングだと思う。

前半は桐壺(真木よう子)が帝に愛されて光源氏が生まれ、長じて光源氏となり藤壺(真木よう子-二役)に想いを寄せつつ、葵の上(多部未華子)と結婚し、六条御息所(田中麗奈)や夕顔(芦名星)と浮名を流す姿が描かれる。

「源氏物語」のダイジェスト版ですね。

六条御息所と光源氏の関係は紫式部と藤原道長の関係とよく似ている。

六条御息所は自分の業の深さに伊勢へ下ることを光源氏に告げる。

光源氏は遂に藤壷と禁断の関係に…しかも2人の間の子が東宮(皇太子)になる。そして、藤壷が出家する。物語は追いつけないほど駆け足に過ぎて行きます。
光源氏と藤壺とのシーンはいいですね。
「私に、お顔を見せてくださらないのですか?」
「貴方様はもはや大人におなりあそばしたのですから」
切ないですね。
そしてついに
「愛しい貴方を地獄に落とすことは出来ない」と言っちゃいました。

結局、紫式部は六条御息所同様、田舎に帰ることに。
子どもが待っているといっていたがそれは道長の子かどうかは解らない。

現実と物語が交錯する橋の上で光源氏に対して「全ての人をひきつけるあなたは、その分苦しみも多くなる」と言う。

そして道長はあの有名な言葉「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」と謳う。

源氏物語に詳しくなくても楽しめる映画です。



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