無意識日記
宇多田光 word:i_
 



そういやちゃんと書いてなかったっけか。別に読者からしたらどうでもいいことなんだけど、今年の初め頃から携帯電話をiPhoneに変えている。『SCIENCE FICTION TOUR 2024』が電子チケットを採用すると判明したので、万難を排する為に新しいのに買い替えたのだ。新品の方が色々と安全だろうということで。チケット購入が決まってからの買い替えも怖いし、そこは先手を打とうかなと。

思い返せば、前回の『Laughter In The Dark Tour 2018 』でも同様だった。それまで頑なにガラケーを使い続けていた私が、顔認証システムで電子チケットを利用すると仰るからその為に是非もなくスマートフォンに買い替えたのでした。

何しろ、それまでずっとこの日記を物理ボタンのガラケーで書いてたので、それを急に今日からフリック入力で書けと言われても正直結構困った。実際、変えた当初の日記はそれまでと比べて文字数が少なくなってたな。直きに慣れて戻ったけども。

そんな経緯を経てAndroidでのフリック使いになった私だけれども、このたびiPhoneにしたら「触覚フィードバック」というのがついてきててね。タッチスクリーンをフリックしたときに、画面から触覚に訴える「かえり」があるのよ! いやこれには感動したね。なお知らない人の為に書いておくと、「設定>サウンドと触覚>キーボードのフィードバック>触覚」をオンにしとけばOK。キータッチがほんのちょっとだけ戻ってきててご満悦。流石にガラケーの昔と同じではないけども。

…何の話だっけw そうそう、携帯電話遍歴がHikkiのツアーと連動しているので、昔の電話をみると当時の思い出が蘇るなぁと。故障して変えた訳ではないので、まだどの電話も使えてたりするんだけれども。


「電話と宇多田ヒカル」というのは昔から関係が深い。1stシングルの『Automatic』の『七回目のベルで受話器を』からしてそうだし、2ndシングルの『Movin' on without you』だって歌い出しがもう『夜中の3時am 枕元のPHS』だもの。FOMAのCMには本人も出演したし、着うた売上世界一も獲ったな。着ゴエが好評だったのも懐かしい。

そんなだから、今回Spotifyのアーティストクロニクルでm-floのTakuさんが「(『Gold~ また逢う日まで~(Taku's Twice Upon A Time Remix)』の)最初の冒頭の留守番電話、あれHikkiのアイデアで」って語るのを聴いて「そりゃそうか。1stアルバムの『Interlude』からして留守番電話だったもんなー」って目から鱗が落ちてたのでしたわ。やっぱ、ヒカルさん、電話ってものを殊の外重視してるというか、単純に好きなのかな。

そういうことに気づいていれば、2009年の時点で自分も携帯電話をBlackBerryにしてたかもしれないな(何のことかわからない人は検索してみよう)。でも別にヒカルさんがBlackBerryにしてたわけでもない? そこ何か言ってたかな。かなり早い時期からiPhoneだもんね。できれば、最近のヒカルさんの携帯電話事情なんかも知ってみたいところなのでした。…あら、もうこんな遅い時間か…。

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なんとまぁ、Instagramでヒカルがツアー日記を始めただと…っ!?

【アクスタ・くま子のSFツアー日記🛸 
~福岡編~】
https://www.instagram.com/p/C9j-zzrJewM/

これは否応なく、『Message from Hikki』でのウタユナでの『くまちゃんの旅日記』を思い出さざるを得ず。

https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/utadahikaru/from-hikki/index_67.html

つまりだ、今回のツアーでヒカルはくまちゃんを連れてきていないのかもしれないのか。…確かに、ダヌくんの手前、飛行機に乗る時にくまちゃんの席を一席確保して3人並ぶというのはお金持ちムーブが過ぎるか。かといって荷物扱いにしてロストバゲージなんぞしようもんならコンサートどころではなくなってしまう。瞼だけではなく喉も泣き腫れるわ。泣く泣く、ロンドンでお留守番なのかもしれないね。

そこで今回登場したのが、「アクスタ・くま子」先生というわけだ。ツアーグッズのアクリル・スタンド・セットの片割れだね。

https://store.hikaruutada-tour-official.com/products/980106070037
くまちゃん:約 W100×H103×D30mm

なるほどこのサイズであれば飛行機の席を買い増す必要もない。しかし、こんな登場の仕方をするとは思わなかったね。


「アクスタ・くま子」というネーミングは、恐らく0.2秒くらいで決めた気がするが、そこはヒカル、ちゃんと深読みできるようにしてくれている(私が勝手に遊べるという意味で)。本来、“くまちゃん”という呼称は、“Kuma Chang"というフルネームであったことを思い出そう。日本語の語順であれば「チャン・クマ氏」なのだ彼は。中国出身だからね。ああ、だから連れてきてないのかな。中国出身といいつつ香港と台北に連れて行ったら色々ややこしそう。それはさておき。

となると、「くま子」というのも中国語的に解釈するのがベターな気がする。つまり、これは「くま・子」なのではないかと。中国では「子(シ/ツィー)」という姓や字(あざな)はよくある。また、孔子や孟子のように、後ろにつける場合は「先生」を意味する。したがって、"くまちゃん"が“チャン・クマ”であるように、くま子先生も本名は“ツィー・クマ”なのかもしれないし、あるいは「くま先生」なのかもしれない。あ、じゃあさっきつい呼んじゃった「くま子先生」って「くま先生先生」になっちゃうのか。それはそれでいいか。

そして「アクスタ」。もちろん「アクリル・スタンド」の略でしかないわけだが、私はこれを「アーク・オブ・スターズ」の略だと読みたい。「星の箱舟」。宇宙空間を旅してワームホールを潜り抜け、夜空の星々を乗せて行く宇宙船のことではないだろうか。星の箱舟に乗って宇宙を旅するツィー・クマ先生。なんともSFツアーに相応しいキャラクターだ。このまま安全運行で、横浜の夜空の星々まで確実に捉えていって欲しいものである。その頃には、ファンの心も捉えまくっていることだろう。

…うん、こじつけもここまで来れば芸だねw くまちゃんはゲイだけど。ならば、くま子先生はドラァグクイーンなのか…?

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んで「プラットホームからの生配信は禁止」は至極納得するとしてもさ、じゃあうちらが記録したファイルをいつどこにアップロードするのはOKになるのかってのが、実は結構ややこしいんよ。

例えば公演中に一曲まるまる撮影したとして。停止ボタンを押したらシェアボタンが出てくるわけですよ。メールで送る?LINEに流す?Xに投稿する?みたいにズラッと出てくるよね。この「歌い終わった直後、停止ボタンを押したタイミング」でTwitterかなんかにアップロードしちゃっていいんだろうか? これを全曲全MCで繰り返したら、生配信プラットホームを使わなくてもほぼ生配信したことと変わりなくない? 全米生放送や全世界生中継とかでやってる数十秒のディレイ放送に似たものにならない? どこらへんから大丈夫なの?

そんなだから、ガイドラインが必要になるのよね。例えば公演中の模様の記録は必ず終演後に公開するようにしてくださいとか、或いは日付が変わってからとか、1週間後からとか、何ならツアーが終わってからにしてねでもいいのよ、どんなでもいいから何か指針がないと。著作権法を持ち出されたらいつ文句を言われても仕方がないんだもの。

うん、本来ならそういうのは信頼関係の中、阿吽の呼吸で「流石にこういうのはまずいよね、これくらいならいいよね。」っていう感覚をお互いが持って行うべき事で。コミケで頒布してる(売ってるとは言わずに40年来ましたねぇ)二次創作同人誌なんかまさにそれで(コミケ行った事ないけどね私)、実際に明示的にお伺いを立てられたら公式としてはアウトって言うしかないから「お願いだから訊かないでくれ!勝手にやってくれ!知らなかったフリをするから!」って祈って黙認してるんだよね。出版社や著作者も、二次創作が未来のクリエイターを育てる事を知ってるからグレーな領域をどうにか存えさせたいわけですよ。

宇多田ヒカルのライブもそう。クリエイターとは限らないけど、SNSで動画を観た人が「宇多田ヒカルいいじゃん!コンサート行ってみたい!ライブDVD買ってみようかな?」とか思ってくれる可能性なんかも信じて、色々と公式が特別に許してくれてるわけなんだし、うちらはそれに対して節度を守って……

……みたいな風になる予定だったんだけど、生配信詐欺アカウントの横行のお陰でそんな空気は霧消しちゃったね。

もうこうなったら仕方がない、ということで細かいルールを作るしかないのでは。例えば一公演3曲までアップロードしていいよとか、MCは無制限ですよとか、記録してから100時間経過したら公開していいからねとか、そういったことを著作権者側が明文化して聴衆と記録者公開者に“安心”を与えるしかないのかもね。

でも細かいルールを作り始めると、そこから「ルールの抜け穴」を穿つ人が出始めてまたそこを埋める為にもっと細かいルールが必要になって…っていうイタチごっこが始まっちゃうのよね。だからそれを繰り返して積み上がったルールの塊は…今度から入ってくる初心者の皆さんにとっては建て増ししまくった摩天楼の如く見えて敷居の物凄く高い、どこから手をつけたらいいのかわからないものになってしまう。そうなると、もう手が出せない。

だから、本来は最初の段階で踏み止まるのが望ましい。常識と良識に従って、お互い口を噤んで…っていうね。今からでも遅くないけどね。出来るならそうして欲しいよ。でも、どうだかなぁ…?


なお余談だけど、MCの録画なら、今の状況ならアップロードしても大丈夫かもしれないわ。あそこで法律的に主張出来るのは、ヒカルの肖像権と、場合によっては舞台監督さんや大道具さん、衣装さんに照明さんの著作権くらいでな…まぁ特に文句は言わないでしょう。って、でも、それも「こちらに都合のいい見立て」でしかないからね。やれやれなんですよ全くもう。


そんなこんなで、今後公演の模様を映像や音声で楽しめるかどうかの点で、明らかに前回ツアーより後退してしまいそうですが、公演内容が総てを吹っ飛ばしてくれると信じて、盛り上がって参りましょう。多少気分をテコ入れしてでも!

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④と銘打とうとも思ったが、楽しくない上に話が難しいのが続くと疲れる。ほんの少し崩しながら行くか。


皆さんも薄々勘付いているように、今回のチケット販売システムは、

「ありものの仕組みを雑に流用してトラブルを呼んでいる」

というのが実態みたいでね。同行者設定の件もそれっぽい。自分は同行者設定していないので詳しい事はわからないが、問い合わせた人によると「チケット応募前に同行者設定をする必要はない」んだそうな。だったらその選択肢に関するパートまるまる要らないよねぇ。ここらへんも、「同行者設定を応募前にする場合や応募した後や当選した後にする場合のいずれのケースにも対応できるシステム」が事前にあって、それをそのまま無批判に流用してるから生まれた混乱のようにみえる。ひとまず今要らないなら非表示にしておいて、必要なケースに限り表示させる、みたいな利用者目線のカスタマイズの手間を怠ったんじゃないかな。

こんな億単位の事業の決済過程が斯様に杜撰というのは俄には信じられないのだけど、これは幸か不幸か、前回の『Laughter In The Dark Tour 2018』のチケット販売システムがかなり上手くいった事が起因しているように思われる。宇多田ヒカル側のマネージメントとレーベルも、「前回よくしてくれたから今回も頼もう。更によくなってるかもしれない。」と信頼して期待して全面的に任せたんじゃなかろうか。まさか、6年経って大幅に劣化してるとは思わんよなぁ。相手側の会社内の人事とか把握してないだろうし。

前回の顔認証システム、確かに初めての人が殆どで戸惑いや煩わしさもあったかもしれないが、蓋を開けてみれば特にトラブルの報告も見当たらなかった(あったけど私が知らないだけかもしれないが)。最初はこちらも「こんな広い会場で開場時刻が開演60分前は危なくないか!?」とか危惧していたけど全く大丈夫だったもの。今回も採用してれば、前回で慣れた人はますますスムーズに対応出来ただろうし、そんなに問題もなかったと思うんだけどねぇ。今回は顔認証ではないと聞いて、どこか他のアーティストの時の援用で問題点が発覚したとかあったのかな?と当初は思ってたんだけど、予算削減の為に辞めたというのが現時点では濃厚になってる気がするなぁ。

そこに更に今回の「違法配信につきまして」のステートメントのまずさが覆い被さって、いよいよ「ダメだこりゃ」な印象が決定づけられる段階まで来ている。どうにも見ていると、単純に能力不足な人間が関わってるだけなような。

結局のところ、伊勢神宮の遷宮みたいなもので、このような大規模プロジェクトは定期的に開催してノウハウの継承と蓄積を続けていかなければならない、ということなのだろうかな。6年おきというインターバルの長さがあれもこれもをリセットさせてしまっているのかもしれない。出来れば、せめてRIA内のアーティストの皆さんが順繰りにツアーを行なって、継承と蓄積の断絶を防いでいけたらいいのだけどねぇ。人数的にもキャラ的にも期待は難しいかな。U3 MUSICはそもそも宇多田ヒカル個人の為だけの事務所だし。LMYKさんがホールツアーが出来るくらいに成長してくれたら…なんて他力な事を考える前に、まずはこの『SCIENCE FICTION TOUR 2024』が滞り無く進む事を祈らないとね。リセールと綾鷹で当選報告が相次いでるのは有難い。ひとまずは、元気を出して参りましょう。

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『SCIENCE FICTION TOUR 2024』における「違法配信」とは何なのか。結論を先に書くと、まず例の【公演に関する注意事項】に

「■スマートフォンを会場内で使用する(略)際は、(略)配信プラットフォームでの配信は禁止しております。」
https://ticket.hikaruutada-tour-official.com/receptions/548715ed-3384-4305-baa7-2c1996628772

とあるので、この「約束」を踏まえる事が肝要だ。チケットを売買する際の契約事項として、配信禁止が明記されている。なので、仮にこれを破って配信をすれば契約違反等で損害賠償請求ができる。この意味で、無断配信は「ダメ」なのである。

勿論素朴な心情として「屋内コンサートを主催者に無断で生配信すりゃそりゃマズイだろ」というのはあるし一般常識としてならそれでもう十分なのだけど、これを、例えば公演を構成する著作物に対する著作権・著作隣接権等の侵害だと言い始めるなら事態は一変する。うちらが個人として記録した素材をインターネットでアップロードした場合、主催者はこれをいつでも訴える事ができるようになってしまうのだ。実際に訴えるかは別として。

なんでそんなややこしいことになるかというと、そもそも無断野良配信のことを「違法配信」と書くのが"間違って"いるのだ。著作権法的には違法と呼ぶのは正しいけれど、今回のケースでそれをやってはいけないのですよ。最初から最後まで「注意事項に配信するなって書いてあるだろ」で押し通すべきだったのだ。


この"間違い"は既に弊害を生んでいる。例の「違法配信につきまして」のこの記述だ。

「また、音楽、画像、動画等を無断で転載・複製することは、著作権、肖像権、著作隣接権、パブリシティ権等の侵害となり法律により禁止されております。」

主催者に無断で公演内容を生配信する行為を「違法」と呼ぶ為には著作権法を持ち出さないといけなかった為、この一文が加えられることとなった。となると、これが宇多田ヒカルコンサートツアー公式からのステートメントである以上、下記のように解釈する他なくなる。

「宇多田ヒカルの音楽・画像・動画等を無断で転載・複製すると法律違反だよ。」

こうなると、コンサート云々すら関係ない。この一文のどこにも「今回の公演に限り」などとは書いてないのだから。即ち、例えば許可なくSNSのアイコンに宇多田ヒカルの写真を使用している人は全員肖像権侵害でアウトだし、歌ってみたや弾いてみたのファイルをアップロードした人は著作権侵害でアウトだし、当然コンサートの模様を記録したものを公開した人も肖像権侵害と著作権侵害のダブルでアウトである。(あクマで今回のステートメントを真に受けた場合の仮定の話であって、現実の@hikki_staffの皆さんはそんな酷いこと言って来ないですよ)

なんというとばっちり、巻き込みっぷりだろう。これを弊害と言わずして何と言う。話はツアーだけで終わらなくなってしまう。勿論、ツアー公式はそんなつもりでこの一文を書いたのではない。だが法律の話を持ち出されてしまった以上、こちらは「実際に書いてある文」で判断する他ない。


そもそもの建付けは、こうなのだ。

「確かに、著作者に何の連絡もなく公演の様子を記録して公開すると著作権法に触れるよ。でも、今回のツアーでも  特 例 と し て こちらに断りを入れずとも私的に記録したものを公開してもいいことにするよ。みんなどんどんSNSにUPしてね。」

こういう感じなのよね「撮影OK」ってのは。この「 特 例 と し て 」が何より重要だ。通常であれば法律には触れるけど、今回の場合は著作権者が特別にOKするから安心してね!ってことよね。これなら問題ない。法律家の皆さんも、著作権法を持ち出してくるような野暮なことはしなくなる(そもそも日本では親告罪だしな)。実際、6年前の『Laughter In The Dark Tour 2018』のときは、これで上手く行っていた。今でもハッシュタグを手繰れば当時の公演の模様をうかがう事ができる。中には、映像商品には収録されていない土地々々のMCが聴けるものもある。大変嬉しく有り難い。

今回もその雰囲気を作っていきたいので、ここらへんでしっかりもう一度問題を整理して、再びステートメントを出すべきではないだろうか。何を記録してよくて、いつからどこでならそれを公開してもいいのか。何をどう記録したらダメなのか。そういったことを各所矛盾なく発信して欲しい。本来ならこういうのはうまいこと濁して阿吽の呼吸でやってくもんなんだけど、違法配信排除の意思表明を上記のようにした為に萎縮と自粛が酷くなるようであれば、望ましくはないが明示的な対応を考えないといけない。既述の通りツアー公式と綾鷹でも記述の食い違いがあるし、そこの訂正も必要だな。

ま、現実には、運営側からは大して何も言ってこないと思うので、好き好きに記録をアップしてけばいいと思うけども。でも、『少しだけ不安が残ります』、だよねぇ、、、。

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7月13日14日に出た通達のタイトルは、前掲の通り

「違法配信につきまして」

だった。実を言うともうここからツッコミ入れないといけないのたけど、順番に行こう。

まずは一般論から。所謂コンサートの非公式な野良生配信の何が問題なのか。その多くが嘘で詐欺だからだ。生配信中だと騙ってURLを踏ませユーザーを様々なサイトに誘導する。ありがちなのが、生配信アクセス権の料金を払えとクレジットカード番号などの個人情報を入力させる手法。フィッシングってやつだね。当然、コンサートは観れない。撮影なんてしてないんだからね。騙されて終わりだ。

つまり、このケースに関してはコンサートとは直接関係ないのである。詐欺なんだもの、別にチケットを購入して会場に入りカメラやiPhoneを構えて動画を撮影して流す必要は全く無い。お家で寝ながら有名アーティストのコンサート日程を検索してその時間帯にフィッシングの投稿をするだけなのだ。

この場合の告知は、実際に掲載された

「本公演ではオフィシャルでの生配信は一切しておりません。」

の一文さえあればよい。生配信があるとするならそれは非公式野良生配信。「宇多田生配信」の文字が目に入ったら一切関わらない。或いは通報する。極めてシンプルだ。そして、殆どはこのケースなので話はこれで終わりなのである。

終わらないのは、実際に野良生配信が行われている場合だ。お家で有名アーティストの公演日程を検索することと、抽選の狭き門を潜り抜け二万三万もするチケット代を払いまともにライブを楽しむこともせずずっとカメラか何かを構えて警備の皆さんに目をつけられるリスクを犯すのとでは、どちらが難易度が高いか、どちらが可能性が高いかはかなり明らかだろう。実際に生配信があるとすれば、非常にレアなケースだと言わざるを得ない。

で、これも、無料で生配信されてるのであれば、倫理的な事をおくとすれば、我々消費者には特に被害はない。ライブ観れるんだから多くの人が喜ぶ。有料であっても、そもそも抽選のライブだ、観たくても観れない人からしたら有難い(お値段次第とはいえ)。モラルとしては如何なものかと思うが、心情的にはそこはわかる話だろう。

だが、それが「違法配信」となれば話は別だ。違法行為に加担したなんて事になると、消費者の方も何らかのペナルティが発生する恐れがある。これは確かに気をつけないといけない。

だがここで問題がある。今回の『SCIENCE FICTION TOUR 2024』での「違法配信」とは一体全体何なのか。ちょっとここから話がややこしくなってくるので、続きはまた次回からかな。

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さて。ここからはあまり楽しくない話になるので、ツアーでテンションを上げていきたい人はここでブラウザ閉じちゃって下さいな。

『SCIENCE FICTION TOUR 2024』の公演の撮影・録画・録音についてですよ。やっていいのかダメなのか。それで取得したファイルのアップロードと公開はやっていいのかダメなのか。わかんないよね。

なので、ちょっとおさらいしておきましょう。

まず、ツアー・オフィシャル・サイトでの記述が以下。


***** *****


■会場内でのビデオカメラや個人用コンパクトデジタルカメラによる撮影や、一眼レフカメラを含む、プロ用とみなしうる機材を用いた撮影・録音は一切禁止いたします。
係員により発見された場合はデータを消去のうえ、退場していただきます。その場合のチケット代の返金はいたしません。
■スマートフォンを会場内で使用する場合は、他のお客様のご迷惑にならないようお願いします。
使用する際は、演出の妨げになるフラッシュ、ライトの使用、配信プラットフォームでの配信は禁止しております。

https://ticket.hikaruutada-tour-official.com/receptions/548715ed-3384-4305-baa7-2c1996628772


***** *****


わっかりにくいよねぇ。こちらなりに勝手に要約すると、動画や音源や写真について、

個人が思い出の為に記録するのはOKで、
売り物にする気合で記録するのはNG、

ということのようですわ。

で、困った事に、綾鷹のサイトでは記述が異なっていたのよね

以下またコピペ。


***** *****


会場内に、録音・撮影機材、酒類及び危険物を持ち込むことはできません。なお、スマートフォンのみ撮影可能です(動画は不可)。

https://lsp-campaign.com/ayataka-summer2024/lp.go


***** *****

スマートフォンのみ、というのは同じ主旨だろうからそれはいい。だがここにきて「動画は不可」と明言されてしまった! ツアーオフィシャルの方は「スマートフォンを会場で"使用”する場合は」という書き方なので、録音・録画・静止画撮影いずれも含まれていると解釈可能だ(書いた人がどう言うつもりだったのかは置いといてね)。その為、ここに食い違いが生じたと言われても仕方がない。


で、先日の、7月13 日14日に来た通知ですよ。


***** *****


違法配信につきまして
2024.07.13

本公演ではオフィシャルでの生配信は一切しておりません。
なりすましアカウントのフォロー・違法アップロードされた動画の閲覧やダウンロードはしないようご注意ください。

万が一トラブルに巻き込まれた場合、ツアー主催者側は一切責任を負いませんのであらかじめご了承ください。

また、音楽、画像、動画等を無断で転載・複製することは、著作権、肖像権、著作隣接権、パブリシティ権等の侵害となり法律により禁止されております。

公演に関する情報は公式アカウントからご案内させて頂きます

公式X
https://twitter.com/utadahikaru

STAFF公式X
https://twitter.com/hikki_staff

公式instagram
https://www.instagram.com/kuma_power

引き続き「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024」をお楽しみください。


https://live.hikaruutada-tour-official.com/2024/07/13/%e9%81%95%e6%b3%95%e9%85%8d%e4%bf%a1%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%8d%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%a6/


***** *****


一言で言って、「まるで不可解」な内容なのだが…まぁ夜も遅いし次回からじっくりみていきますか。あたしも、8/31公演に自分が当選したので公演の模様を録画してアップロードする気満々だった為、ここはハッキリさせとかないと困惑しきりなのですよ、えぇ。

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『SCIENCE FICTION TOUR 2024』、どうやら無事最初の福岡二公演が終えられたようでひと安堵。始まる前はネタバレがどうのとか考えてたけど、いざ始まってしまうと、ヒカルが心身ともに無事に公演を遂げて欲しいという願いの部分がいちばん大きかった。ほぼその感情が占めていた、と言った方がいいか。で、どうやら大丈夫だったみたいね。

結局、当方はまだ公演内容について把握していない。@Hikki_Staffが掲載してくれた公演衣装一着くらいかな? セットリストもチェックしていないわ。ただ、これは気分的なものなので、どこかでふと見ちゃうかもわからない。自分でも色々と気をつけたいと思います。

嗚呼、でも、そうだった、ヒカルのインスタストーリーを見に行った際に、ベン・パーカーJr.のストーリーもついでに見たんだった。それは、ステージからみた、恐らくかなり終盤の、たぶんアンコールで出て来たくらいのタイミングの聴衆の歓声が録画されていたものだった。それを聞いて、嗚呼、公演は大成功だったんだなと確信した。

私の勘の話でしかない。というのを前提に読んでくれ。宇多田ヒカルのコンサートとなれば、本人を直に観れたというだけでもうテンションが上がる人が多かろう。Mikihhiの呟きによると、ヒカルがMCでヒカルのコンサート初めての人挙手を命じたら8割が手を挙げたそうな。彼は最後方の立ち見席だったらしいから会場全体をよく見渡せたようで。となると、前回のツアーには間に合わなかった若いファンや、2月の抽選で運良く当たったライトファンも相当数含まれていたのだろう。そういった、ヒカルのコンサートの雰囲気とマナー(manner, 流儀や態度、方法のこと)に慣れてない層が大多数の場合、普通ならこういう地に足のついた歓声は生まれない。どこか浮ついた、熱に浮かされたものになりやすい。

つまり、こういう歓声を生み出せたのは相当内容がよかったからだと思われる。平均や全体の話に過ぎないけれど、心から楽しめたという感情が伝わって来た、

チケット代からすると少数派になるかもしれないが、ライトファンの中には、「宇多田ヒカルはどんなもんじゃろ?」くらいのマナーで来てる人も居たかと思われる。品定めとか値踏みとかいう態度だね。そういう人達にも「なかなかやるやん」と思わせれたのだろうなという、歓声の密度だった。ここらへんは、フェスでの聴衆の反応が参考になる。誰かが初来日で聴衆の心を捉えた時の歓声に、似ていたわ。

事前に、「このチケット販売方法で集まったオーディエンスを盛り上げるのは至難の業だろう」と予想?危惧?をしていたのだけれど、どうやらまたも私の拙い杞憂だったようで。余程ヒカルがいい歌を聴かせたのだろうな。選曲や演出については、今日の時点では全く存じ上げないけれど、この様子なら喉の調子も良さそうだ。その点に関しては、私も前回ツアに於いて2日目の時点でヒカルの喉が恐ろしく仕上がっていた様を目の当たりにしているので、違和感も疑義もない。


てことで、無意識日記はとりあえず今週はネタバレなさそうかな? どっかでセットリスト見ちゃったらそんときはそう書くので、毎度冒頭の書き出しには注意しといてくださいな。リラックスして、参りましょう。

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折角@Hikki_Staff(とユニバーサルの方々)が企画してくれたのだしとStationheadのリスニングパーティのチャットに参加してきた。あぁこれ、名前が違っても誰かすぐわかるなという人もちらほら居たので、途中から「自分もきっとそうだろうな」ということでいつものアイコンになりましたとさ。そう、あれ私でしたよ参加された皆様。

で、初めて発言してみたのだけど、リプライをしようとするとiPhoneの日本語キーボードの変換機能が作動しなくなって「???」ってなりましたとさ。@Mikihhiや@sususususu_san も同じ症状になるようで、こういうのはどこにどう報告したもんだべか? なのでTwitterでは普段しないエアリプをしまくりになりました。すまん、不可抗力だったんだ。

あと、そんな理由でリプライはできなかったんだけど、「音が出ない」という発言が多かったわねぇ。Stationheadは、曲を流す為にはApple Music かSpotifyをインストールしてログインしておく必要がある。そして、確かめてないけど、普通に考えるとどちらも有料サービスに加入してないと曲が聴けない筈よね。そこらへんを周知徹底するの結構難しいわな。この、既存のサブスクに乗っかって、なんだったら再生回数を稼いで推しに貢献する、というシステムがこのアプリの特徴なんだけど、どうにかそれを全面に押し出してアピールしていくしかないかなぁ。

そもそもの話をするなら、チャットルームのレイアウトもうちょいなんとかならんかな。表示発言行数、倍に増やせるよね? フォントサイズも任意に弄れるようにして欲しいし、GIF画像サイズも変えられると有り難い。あと、発言毎にワンタップでいいねできるようにならん??

とアプリ本体への要望をまずは書いたけれど、ヒカルの曲を聴きながらあれやこれやとお喋りするのは楽しいね。当たり前か。そりゃそうよね。なので、今後は上記のアプリ本体の持つ色んな課題を克服していければ、もっと来客が増えると思います。出来ればチャットログがあとから(24時間限定とかでもいいから)覗けたらいいんだけどね。それもアプリ本体の課題だからどうしようもないか。

チーム宇多田の開催方法としては、前回や今回のようにコンサートのセットリスト再現もいいし、もっとシンプルにアルバムやシングルの発売記念日に皆で聴くとかでもいいかもしれないね。特にCDシングル時代のEPだとちゃんと聴いたことがない人とかもいるかもしれないからちょうどいいかも。Baton Girl Mixとか、最近リスナーになった人はチェックしてるかな? それをいうなら『Flavor Of Life (Antidote Mix)」も…うーん、相変わらずまで少なくともApple Musicにはないな…他のサブスクも同様かな。こうなるとStationheadには乗らない。なので、貴重音源を皆で聴こうという集まりにはならず、どちらかというと皆の感想がまとめて読めるところが魅力ってことになりそう。

んで今回は結構SFの2024Mixで再生された曲が多かったのは、どこまで意図的なのやら? 一方でら『traveling』がオリジナルなのはいいとしても、『光』がオリジナルだった点に関しては、いろいろと考えちゃったな。きっとスタッフの皆さんは明日からのコンサートのセットリストは熟知して喋りたいのを我慢してた筈なので(笑)、薄らとヒントを出してくれていたのかもしれない。つまり、Re-Recordingの『光』を明日歌うのか!? もう24時間後には判明してるなこれは。


さて。今後このアプリがお馴染みになっていけば、もっと来客が増えるだろうと期待される。明日以降、ライブの素晴らしさを誰かと語りたい!という人たちのいい受け皿になっていくかもしれないし。ツアーネタバレOKの日を設けてもいいかもね。観て語りたい人と、観れてないけど知りたい人が集まるよね。でもなー、チャットをそれなりに追える今の人口密度の方がまったり楽しめるってのは、ある。これが10倍のスピードで流れ始めると会話どころじゃなくなるわよねぇ。そこは今後の推移を見守るしかないな。

あとは、このサービスを何年も続けて使っていくつもりなら、ツアー毎にフルライブアルバムを作ろうってことに、ならないの? 今回みたいにわざわざオリジナルバージョンのプレイリストを組むよりよっぽど手っ取り早い(?)と思うんだけどもっ。『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』でならもう出来るわけだし。是非是非こちらもご検討よろしくお願いしますねっ。

さぁ明日からツアーだお前ら早く寝ろ!
或いはおはようございましたっ!( ´ ▽ ` )

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いよいよ明日から絶賛25周年記念で26年目の活動を謳歌している宇多田ヒカル4回目の全国ツアーにして初の東アジアツアーとなる『SCIENCE FICTION TOUR 2024』が始まる。マリンメッセ福岡を皮切りに9都市18公演が開催される予定だ。サプライズ公演が挟まれるかは定かではない。日程的にはちと難しいか?

しかし、6年ぶりというのはこんなにも長いものなのか。感覚の話でしかないのだが、年齢を経てくると「自分が生きてるうちにあと何回ヒカルを生で観れるのだろう?」という気持ちも生まれてくる。自分より歳が上の皆さんの中には、今回当選してるなら「これが生涯最後かもしれない」、当選してないなら「もう会えないかもしれない」という感覚も、どこかにあったりするのかな。6年なんて90年生きてたら15分の1でしかないはずなんだけどねぇ。その時の人生のフェイズがどこにあるか今からすればわからない、そんな距離感なのかもしれないな。

そんななので、観れる人は全力で楽しんでね。送り届ける方もきっと全力。

しかし、明日明後日に観れる人にとって、今日の午後ほど『仕事にも精が出る金曜の午後』な時間はなかろうて。綾鷹の『traveling (Re-Recording)』が歌われるのはほぼ確実だ。ここで協賛相手を蔑ろにはしないヒカルだ。なんだったら『今日は日清カップヌードル♪』と歌詞にまで組み込んでしまう人ですからね。

なんていうことを考え始めると、当然今回のセットリストが気にかかる所だが、宇多田公式は今夜Stationheadでその『Kiss & Cry』もフィーチャーした前回ツアー『Laughter In The Dark Tour 2018」のセットリストのプレイリストを流す手筈だいう。これが意図的な日取りだとすると、つまりその6年前と較べて大幅に内容の変わった公演が明日から始まる事を示唆するのだろう。もし似たような流れがあったなら「あ、それ昨日一昨日聴いたぞ?」と福岡公演中に思う人も出て来かねないからね。てことで、一曲目が『あなた』である確率は100%なくなった…ってまさか裏の裏かいてくるとかないでしょーね!?(笑)


泣いても笑っても、“The Show Must Go On"、ツアーが始まったら止まらないんだよ、ね。あとは関わる皆さんが安全に健康に過ごせる事を祈るのみ。自然災害はもちろんのこと、テロでもあったら洒落にならないからな。50日間もあれば国際情勢は如何様にも変わるだろうし、香港と台北なんて、外国であるこちらからすればいつ何がどうなるかわかったもんじゃない。海外から参られる皆さんも、どうかお気をつけて。日本は、まもなく真夏を迎えます。

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アーティストクロニクルで耳を引いたのが、「周りのスタッフはヒカルに歌詞の話を特には訊かない」というエピソード。沖田さんなどは『花束を君に』の『薄化粧』という歌詞が死化粧の事だとは全く気づかなかった旨を力説していた。なるほど、ヒカルとあーだこーだと歌詞の意味についてディスカッションしたりはしないのか。

確かに、例えば18〜19歳ばかりの女の子相手にかなり歳上のおっさんが『幸せになろう』の歌詞について「『もっと欲しい』って具体的に何のこと?」とか詰め寄ったりできるかというと、いやぁあたしなら気後れしちゃうかな。本人は案外何でもないかもしれないけれど。結局の所、詞を書くのも歌うのもヒカルなので、そういうやり取りがレコーディングに要るか要らないかと言ったら要らないか。

中には、歌詞とサウンドが密接に関係してる場合などがあるから、その時はヒカルが自ら率先して解説してるのかな。「『俺の彼女』は歌詞に合わせて、男性の台詞は低音で、女性の台詞は高音で歌ってます。」とかなら言ってるかもしれない。ミックスもそれに沿って行われるだろう。実際のミックスダウン作業をするわけではないにせよその方向性については指示を出すとヒカルも言ってるしな。

そういう点では、スティーヴ・フィッツモーリスってホントによくやってると思う。三宅さん沖田さんの口調からするともうスティーヴはすっかりチーム宇多田の一員という雰囲気。日本語は話さない筈なのに、2016年以降の日本語曲のサウンドを悉く手掛けてきた。日本語歌詞についての理解がないと、例えば『Face My Fears』のシングル盤みたいな事態になりかねないのだけど、そういう不安や違和感は今の所一切無いわねぇ。一体どうやってんだか。

そんな彼、今日本に滞在してるらしい。ツアーギタリストのベン・パーカーJr. のインスタストーリーに載ってたかなんかで判明した。ミキシング・エンジニアが来日してるということは、今回も彼が…あ、しまった、今手元に『Laughter In The Dark Tour 2018』のクレジットがないぞ。ブックレットにスタッフの名前載ってた筈よね。なので前回については未確認だけど、もし仮に今回スティーヴが『SCIENCE FICTION TOUR 2024』のサウンド・プロダクションに参加してるなら心強いことこの上ない。

ツアー初日はもう明後日だ。プリプロを終え、一両日中にゲネプロで最終確認して本番とか、そういう流れだろうかな。リハーサルは幕張メッセのイベントホールだったのでは?という推理もあった。これもベンのインスタ由来の情報かな。いよいよだね。

懸念といえば、今回はセットリスト外注してないよな!? なりくんに任せた前回はおかげさまでわたくしライブレポもどきを書き上げる際に何度も「ヒカルのエモさとセトリが噛み合ってない」と小首を傾げる羽目に陥った。今回はそういうわかりにくいのは…まぁやってくれてもいいか。よいライブになるなら外注でもなんでも。実際素晴らしい内容だったしな。

ということで、すっかりお馴染みになった面々と、初めましての面々が集う今回の『SCIENCE FICTION TOUR 2024』。ステージの上も下も似たような状況ってことね。チケットの売り方をみるに、宇多田ヒカルのコンサートに慣れてる人も初めての人も満遍なく参加するということで。やってみなくちゃわからない。不安のドキドキは期待のドキドキと同じ。もう間もなく始まるよ。

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前回に続いて4/13のTFM出演時のやりとりを取り上げようか。ジョージ・ウィリアムズさんの

「宇多田さんにとってライブってどういう存在なんですか?」

という質問への答えとしてこう一言。

『私がみんなを観れる場。(笑)』

だってさ! ここでもクリシュナムルティの『観測者こそが観測されているものなんだ』を引用したくなりますねぇ。でも、そうなんですよ。事あるごとにコンサート会場でのヒカルさんは、後ろの方までよく視えると連呼するんだけど、それは、後ろの方まで観ようとしてるからなんですわね。

てことで、現在のところ幸運にもライブ・チケットを当てている皆さん、「ヒカルパイセンをこの目で観れる!」と息巻いてるかもしれませんが、「ヒカルパイセンに観られる」事もしっかりと頭に入れていきましょう。

色々な考え方があるけれど、コンサートというのは

「見た目ひとつでヒカルさんを喜ばせる事が出来る滅多にない機会」

であるというのは踏まえておきたい。非常に単純に、ツアーグッズを身につけていればそれをみたヒカルさんは「嬉しい! 私のデザインした服を着て来てくれてる!」って喜ぶと思うよ。

くわえて、ツアーグッズであってもなくても、くまちゃんが関わったものであればそれはもう喜んでくれる事確実でね。流石にギガント自作して着ていくと入場口で止められると思うけど(顔がわからないのといろんなもの持ち込めちゃうのとで)、ちっちゃなくまのぬいぐるみを掲げるくらいなら(後ろの人の視界を邪魔しなければ)問題ないかな? クマ耳つけちゃうのもアリか。そういやあたしは前回クマ耳ヘッドフォンつけてたな。
https://x.com/i_k5/status/1060152737130721281?s=46
流石にこの細さはヒカルパイセンからは認識・視認されなかったろうから自己満足に過ぎなかったですけども(笑)。

でも兎に角、ツアーグッズやらくまグッズやらを身につけていけば、ヒカルさんを喜ばせる事が可能なのですよ。もしかしたら、くまグッズが沢山視える会場なら気持ちが盛り上がっちゃって即興で『ぼくはくま』を歌ってくれるのでは?という無茶な期待もありますよっ。ホノルルんときはホントに予定ないのに歌ってくれたみたいだったから、可能性はないことはないっ。

あとは…例えば、キャップにくまちゃんシール貼ったら自作くまちゃん帽子の出来上がり? …いやぁ、無理か〜? 最前列くらいでないと視認できないか〜(汗)。ともあれともあれ、

「宇多田ヒカルを観に行く」

のは

「宇多田ヒカルに観られに行く」

事でもあるのだと、しっかり認識して、チケット当選者&同行者の皆さんには、ライブに臨んで欲しいかなと思いますっ。ああ勿論、そんなに目立ちたくないという人は無理しないでね。二万も三万も払って心理的負担を被るなんて本末転倒だぜ。あクマでヒカルに観られたい!喜ばせたい!という気持ちがある人の話ですからそこのところはお間違えなきよう!

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最近のヒカルさん、ツアーでのMCのあれやこれやは開き直るようになったとご自身で述懐されている。もっとオーディエンスを引っ張ってくようなスタイルの方がいいんじゃないかとか試してみたけど、もう素でいいやと。観に来てる方もそのMCの素朴さと歌のかっこよさのギャップがいいんだと好評だ。

これについては結果オーライなんだけど、そもそものヒカルのコンサートの理想像がそうだったのでは?というのがひとつある。この間ヒカルが、2000年ボヘサマの真駒内公演でママ藤圭子をステージに引っ張り出した時の話をこんな風に語っていた。

『“出てきてよ藤圭子!”って言ったらすっごい恥ずかしそうに出てきて、ほんと小柄で。みんな“ワーッ!!”ってなって。“ちょっとだけ歌ってよ”って(ヒカルがママに)言ったら、“えぇ〜そんなぁ(困惑)”って言いながら歌に切り替わった瞬間100倍くらいのおっきな人に見えて。“…凄い…っ!”ってなったのを覚えてます。そのくらいになりたいっすね。』
(TFM カウントダウンジャパン2024/4/13)

ここでもう『そのくらいになりたい』って言い切ってるもんね。そうなのだ、謙虚でドギマギしたMCからいきなり大迫力な歌に遷移するスタイル、まんまお母さん譲りなのよ。そしてそれこそが、ヒカルのステージでの理想の姿の具現化なのよ。あぁいや、それを真似してるってことではないとは思う。ただ、揺るぎない目標というか理想が心の中にずっとあるものだから、よりよいステージをと願えば願うほど、結果的に母の影を追う事になってるんだろうな、素でグダグダなMCに開き直れるようになったのも、母に対する想いが昔より更に強く明らかになってきたからなんだろうなと、そう思ったのでありましたとさ。

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昨日のTwitterでのやりとり。

@UtadaBr : you need a new management for both Japanese and international activities and promotional stuff. It's a hot mess!
「日本と海外の活動とプロモーションの両方に新しいマネジメントが必要です。大変な混乱です!」

@utadahikaru : Hi🤗 There’s so much going on and I do feel like we could’ve done more to make things less confusing for everyone. If you could tell me some examples of what you find frustrating/messy it would be really helpful! I’ll share it with the team. Love your account❤️
「こんにちは🤗いろいろなことが起きていて、みんなにとって混乱を少なくするためにもっとできることがあったのではないかと思います。イライラしたり、混乱したりしている例をいくつか教えていただけると本当に助かります! チームと共有します。あなたのアカウントが大好きです❤️」

https://x.com/utadahikaru/status/1810196000784478533?s=46


ブラジルのヒカルファンの方から「国内外でマネージメントが必要では?」と問われて「困り事は私に言ってくれれば(関係各所に)伝えるから!」と健気なヒカルさん。でもこれ、引用でも言われてるけど、アーティストのする事じゃない。仰る通り、ここはマネージメントが機能するべきよなぁ。つくづく、照實さんの不在が痛い。


そういえば、『SCIENCE FICTION』のサウンド面でも、「これは照實さんの不在の影響かな?」と思わされた楽曲があった。『COLORS』だ。同曲の2024 Mixは、ベースとドラムが強調された、よりライブ・バージョン(ヒカルの5かな)に近い感触にリミックスされているのだけど、そのおかげさまであのキーボードのメインリフが聴き取りづらくなっている。これはこれでひとつのアプローチだし、前から『Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)』を例に出してきて語っている通り、SFのバージョンは概してリズムの感触を強めてよりライブ向け仕様にサウンドプロダクションが施されているのでこの『COLORS (2024 Mix)』の音作りもその一環と見做す事ができるだろう。

しかし、照實さんがいらしたらここまでにしたかなぁ?とついつい思ってしまう。というのも、2003年にリリースされた『COLORS』PVのメイキングで、照實さんはきりやんやヒカルと揃って「この曲は前奏/間奏/後奏がいいんだ」って力説してたからね。あれを思い出すと、ここまで鍵となるキーボード(鍵盤だけにな(わかりにくい合いの手))の音を下げてくるとは思えないのだった。なのでそんな所からも、照實さんの不在を感じ取っちゃいましたよ。もちろん、私の考え過ぎですよ?

しかしほんと、いかにヒカルが公演の座長とはいえ、本番の舞台ではいちばん出ずっぱりで声を出し続ける歌手の役割があるんだから、なるべく心労を掛けない体制を作って欲しいとこだわね。どなたか代理を申し出て、@u3musicアカウントの鍵を外してリスタートさせてくれないものでしょうか? 今回のツアーには間に合わなくても、もっと長期的な展望の許でも。『90代はここどこ?』までまだあと半世紀近くあるんだからね!

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Spotifyのアーティストクロニクルを聴いてると、いちばん身近なスタッフすらヒカルに翻弄されている…とまではいかないけれど、少なくとも何某かのコントロールが利いているという雰囲気はない。振られたサイコロの出た目に合わせてその都度対応している。

シンガーソングライターと言っても、他のアーティストであればそこにはちゃんとしっかりしたプロデューサーとかブレインとかが居て、そちらの計画性や取り仕切りの上での自由を満喫しているのが常だ。松任谷由美とかね。しかしヒカルはそういうのがない。今回は出演は叶わなかったが(そして喋らせたらいちばん面白かったろうが)父親の照實さんですら、ヒカルを思い通りにするつもりは全く無く、常にヒカルのやりたいことを実現するにはどうすればいいのかという観点から言動を繰り返してきた。

これだけ書くと、宇多田ヒカルというお姫様のワガママと権力に皆が振り回されてるような感覚を与えかねないが勿論そんなことはなく、実は

「宇多田ヒカルのアーティストシップに
 真っ先に、最も振り回されるのは
 宇多田ヒカル自身。」

というのが変わらぬ構図になっている。本人が一番計画性がないというか。つくづく、よくこんな体制で25年もやってきたなというのはあるよね。

そんなヒカルが「人間活動を計画した」のは、かなりの勇気が要っただろう。自らが振り回されてきたアーティストシップに対して「一旦落ち着けや」と諭したのだから。勇気って何かと言えば、今までと違う生活に入ったらそのアーティストシップは果たしていつか帰ってきてくれるのか、永遠に失われやしないかという不安がどうしたって出てくるからだ。アーティストシップというのは技能や才能だけでなくモチーフとモチベーション即ち動機や意欲も含まれる。能力があっても実際にやるかどうかはまた別だ。

その点に関して、三宅さんは人間活動期が無期限であったことを今回も何度も繰り返していた。いつ戻ってくるかわからない、と。ただ、同じくらいの強度でまず戻ってくるだろうという確信も得ていただろう。そして、まぁ大体5年とかそれくらいじゃないかというのも頭にあったのかな。

そこに関しては、昔沖田さんに訊いた事があった。カバーアルバムなどを企画する中で、ヒカルを刺激する意図もまたあるのだと。自発性を尊重しつつ、こちらのもつ期待感もしっかり伝えていたということだろう。そういった地均しが「いつ復帰しても大丈夫」という雰囲気を市場に維持していた。宇多田ヒカルを昔の人にしなかったよね、あの5年半。今回そこらへんをアピールするかと思ってたけど、なんも言わなかったな沖田さんと三宅さん。謙虚や。

YANATAKEさんやPUNPEEさん、Takuさんといった方々もヒカルとそれぞれの距離感で仕事をしつつ、そのアーティストシップをファンの立場からも堪能してきた模様で、つまり、今回のクロニクルでわかったのは、あれだけなんでもひとりでやっちゃう宇多田ヒカルという人が、かなり結構な割合で、周囲の人たちとの相互作用の中から活動の強度を得ていたという事だ。それはトラックメイカーであれDJであれ、プロデューサーやディレクター、A&R、音楽ライターから何から、今回は彼らがヒカルをどうみていたかについて語っていたのだけれどそこから見えてきたのは、ヒカルもまた彼らのことをよく見ていた事。孤独でも孤高でもなく、チームでもコミュニティでもない、しかし人と人が関わり合うこの形がこの25年間で成長を続けているのをこうやって確認できた意義は、結構深いやね。願わくば、うちらリスナーやファンもその中に混じれていますように。

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