無意識日記
宇多田光 word:i_
 



桜流しDVDシングルの発売日が12月26日になったのは、梶さんのツイートの感触からすると「最速」のタイミングという事らしい。それだけ、フィジカルのリリースに時間が掛かるという事か。

どうにも、そこにスピード感の噛み合わせのズレを感じる事になる。Flavor Of Life以降、公開即販売がお馴染みになった。いやまぁフル解禁までのタイムラグとかあるけどね。欲しいと思ったその時にすぐ買えないとすぐ忘れ去られる。少なくとも話題に乗り切れない。先日もラジオで一回かかっただけで一両日中にiTunes Storeのソング総合チャートで2位まで上った楽曲があった。発売直後でもなんでもなかったけれど、"最大の商機"はまさに全国ネットのラジオを皆で実況しているその瞬間と、その話題がまとめサイトやTwitterで拡散していくその間だった、という事になる。ここを逃してはならない訳だ。

然るに即ち、映画公開から5週間経った今DVDシングルを発売した所でそういう一時的な盛り上がりに乗じて売り抜けるなんて事は出来そうもない。これから映画界は年末年始特需かもしれないが、Qみたいな憂鬱な映画を新年早々観たいかというと、ねぇ。

という訳で前に述べた通りこのフィジカルはファンにとってのコレクターズアイテムという事になる。ファンへ向けての、レコード会社からの遅れてきたクリスマスプレゼント、或いは一足早いお年玉といったところか。配信で楽曲を"消費"する感覚とは違い、実体が手元に残り続けるのはやはり作品に対する愛着も違ってくる、かも。ポスターが付属でついてくるのも、フィジカルの特性だ。今は画像はなんでもPCで手に入れられるが、あのサイズを映せるディスプレイやプロジェクタを持ってる人はそうそう居ないだろう。

もっとPVの完成が早ければ、発売日は早まっていたのだろうか。今更考えても仕方がないが、フィジカルのスピード感と配信のスピード感の違いを各々どう活かしてコラボレートしていくか、もう暫くは悩みの種になりそうだ。売れてるといいな。

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