無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ヒカルさんの呟きペースは近年大体こんなもんなので特に不思議なことではないのだが、それにしたって呟かないな。アルバム発売をアナウンスしたのにリツイートひとつだけですよ。それも告知前日12月8日のMVについてのツイートで、翌日のアルバム関連に関しては梨の礫。ヒカルの恒常的な告知無口はわかってはいるけれど、周りから見れば潔いを通り越して仕事しろよプロデューサーさんの域では?? まぁこちらには特に不満があるわけじゃないんだけど。一緒に仕事してる人たちからすればね。

流石にね、このアルバムと配信ライブ発表のターンでここまで黙っているのは不自然なのでと理由を考えてみた。実はヒカルは、ドラマ「最愛」の結末を知っているのでは?

主題歌を作るにあたって、楽曲制作時点で脚本は出来上がっていなくとも、大まかなプロットの説明は受けていた可能性はあるんじゃないか。そこで犯人は誰々ですとか耳にしているのではなかろうか。ヒカルは連続ドラマを観る習慣があるようには思えないから、例えばエヴァのようにネタバレ回避の為に敢えて脚本を見ないようにする必要もない。そんななので、だったら最終回が終わるまで下手に発言しないようにしてるのではなかろうか。

誰かが気になることを呟いていたのよ。「最愛」の劇中で、未だに『君に夢中』の

『序盤は完全ノーマーク
 火がつくと止められなくなる
 普段から大人しくて
 嘘が下手そうなやつあるある』

の部分がフィーチャーされたことがないと。あたしそこまでチェックしてないからわからないんだけれ、確かに、前からそう思ってる事だが、ここの歌詞って最終回に犯人が判明するシーンで流す為に作られたようにみえる&きこえるのよね。ここにある「火がつくととめられない」とか「嘘が下手そう」とかが、ヒカルの聞いた犯人の隠された特徴だったりするんだろうか。

これまでの9話で散々『君に夢中』のダイハードなフィット具合が各方面から(といっても私はネットの評判しか知らないけれど)絶賛されてきているが、ここでその頂点を極めてしまうのであろうか。ふむむ、3日後の最終回が楽しみでならないわ。

そして、この予想が当たっているのなら、金曜深夜か土曜日朝にでも、ヒカルが水面から顔を出した時みたいなスッキリした表情でリラックスしたツイートをしてくれるんじゃないかなぁという期待が持てる。私からしたらそれは最終回以上に楽しみなことでして。ドラマが終わったらいよいよ『BAD モード』モードに本格的に突入ですかね!?

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最初配信ライブと聴いて「色々あってツアーに出られないから擬似コンサートみたいなものでもやるのかな?」と思っていた。20曲以上二時間前後のフルセットかなと。しかし蓋を開けてみたら主旨自体が違った。約1時間の演奏で新譜の曲を中心に演奏するスタジオライブという、ニューアルバムのプロモーションの一環の企画だったのだ。

他のアーティストの事情は把握していないけれども、宇多田ヒカル的にはかなり実験的なチャレンジとなる。まだ一度も聴いていない新曲を、録画とはいえいきなり生演奏で聴ける&観れるだなんてね。贅沢というかぶっ飛んでるというか。

これでスタジオテイクよりライブテイクの方が魅力的だったらどないすんねんなぁ。いやそれは大いにアリエルことでありまして。録音ほやほやの頃ってのは曲自体、作詞自体出来たてで作った方もまだつくりに慣れてなかったりして要するに練習不足のままレコーディングに突入したりするのだ。だったらそのあとスタジオライブの為にリハーサルした方がいいパフォーマンスになるのは道理なのだった。

短い配信期間から4週間後のCD/DVD/Blu-rayの発売ということで、つまり一回観た人はもう1度観たくなる或いは手許に置いておきたくなるよね?という、内容にかなり自信が無いと出来ない売り方なのよねこれ。前も触れた通り、一旦短期間映像としてアーカイブされていたものならそこからテレビなどで話題として取り上げやすいし、トレーラーもYouTubeにアップされるだろうしね。

この流れを俯瞰で見れば、1月19日から2月23日までの4週間がプロモーションの本格稼働期間だということだ。前に梶さんが「CD時代は狩猟型、サブスク時代は農耕型のプロモーションが必要」と語っていたが、今回の手法はそのハイブリッドとも言えるもの。継続的なCD発売のアナウンスでストリーミングへのアクセスを伸ばし、それがCD発売の初動の爆発力に繋がっていくという相互作用である。

つまり、配信リリースからの4週間、CD発売のニュースで宇多田ヒカルは話題になり続け、結果ストリーミングへのアクセスも恒常的に上向くだろう、ということだ。そしてそうやってストリーミングで新譜の新曲に親しんだ層の中には、こんなに素晴らしいのなら先日行われたというスタジオライブテイクも聴いてみたいな、となるかもしれない。つまり、この4週間の期間でストリーミングへのアクセスとCD発売への期待感の両方を相乗効果でアップさせていきたいという目論見なのでないだろうか。

そうなってくると、この4週間の間に投入すべきなのは、そのスタジオライブから切り取った1曲のプロモーションビデオになるんじゃないかという予想をしたくなる。即ちそれは既にアナウンスされているタイトルトラック『BADモード』のミュージック・ビデオになるのかもしれない。『君に夢中』では演奏の様子とオフショットが混在するスタイルだったが、こちらは『For You』&『タイム・リミット』のような演奏中心の編集になっているのではなかろうか。

いや勿論、折角のミュージック・ビデオなのだからまた『PINK BLOOD』のように世界観を作り込んだ作風も期待したいところではあるのだが、まぁどっちに転んでも美味しい気がするので楽しみにしておきますよっと。

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