無意識日記
宇多田光 word:i_
 



毎度フラゲ日の夜(大抵火曜日)の更新は難しいんだよね。あたしまだ聴いてないんだけど早い人はもうヘビロテ中なんだもの。なのでいつも違う話題にはぐらかす。

とはいえ、もう15秒で勝負は決まっているのでそこまで避けなくてもいいか。どうですフラゲ組の皆さん? いいでしょう?

ヒカルの次という大役を担うウルフルズによる「女神」、ブラタモリのオープニング・テーマなんだな。ますますいいポジショニング。ここで切り替わる感が凄い出てそう。

直前は椎名林檎の「ワインレッドの心」。ワインレッドは赤紫だよね。紫の信号が点灯って……藤色は紫といえど青寄りだから関係ないんだけど、ヒカルの前にゆみちんが紫色の歌を歌うというだけで何かテンションが上がりそう。玉置浩二のような歌い込みをしていないだろうことは彼女のコメントからも読み取れる。きっとひかるちんが少年時代を真っ正面から歌い切ってくれるだろうからとぐいっと手前に舵を切ったのだろう。我田引水一歩手前というか。


ゆみちんといえば此度のインタビューでヒカルの事を「人生、歌一本みたいな感じとかがないんですよ。」と評してくれた事が印象に残っている。一方又吉直樹は此度の対談でこんな風に言っているそうな。

「あれもこれもできたけどこれじゃなくて、これしかできひんと思ってのこれやから、芸人をやめるとか、何も作ったらあかんって言われるのは、僕にとっては死ぬことなんですよ」

ゆみちんからみたら歌一本ではないヒカルちんは又吉直樹のこの言葉をどう受け止めてどう返したのか。興味を惹かれるねぇ。

私見を述べておけば、創作者というのは二つ以上の世界を股に掛けた方が宜しい。発想とは努力より世界だからだ。「見渡せやせぬ」からあっちを見たりこっちを見たりしているうちに気づく。創作には何より肝心だ。

ヒカルは常々この「二つ」を強調してきた。学業と音楽の両立に「人間一度に二つの事なら出来る。何故なら手が二つあるから。」とかなんとか言ってたし、宇多田ヒカルとUtadaの“二足の草鞋”に関しては今更だろう。今なら仕事と母親業だろうか。いやそれは好きにしたらいいのだけれど、ヒカルは歌自体にしても一本より二本の方が落ち着くのではないかな。

今もきっと二つ以上のプロジェクトを同時並行しているに違いない。デビュー21周年記念日に何を言い出し始めるかが楽しみ楽しみ。でもまずは今週のリリース、浪漫算盤東京産版と令和少年時代の二つを我々は楽しんでおきましょうかね。

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あらまぁ今度はヒカルと又吉直樹の対談企画か。文芸誌「文學界」2020年1月号で23頁25000字のボリュームでねぇ。いやまぁこれは注目ですぞ。

ヒカルの対談企画は何れもがマイルストーンというか、ひとつの楽曲を上梓するに匹敵するだけの重要性を孕んできた。古くは文藝春秋2000年1月号でのダニエル・キイスとの対談に始まり、WHAT's IN2004年2月号での櫻井和寿と、そしてINVITATION2006年5月号での浦沢直樹対談など。どれもファンにとっては思い出深い対談ばかりだ。特にキイスとの会話で飛び出した「私自殺はしません」や浦沢相手ならではのモンスターとの邂逅への言及など人生を左右する重大発言が飛び出すこともあるのだから、いやはや、才能との会話というのは恐ろしいものなのである。初恋座談会企画? なんのことかな?

今回は一度テレビでも対談をしツアーではコントも繰り広げた仲だから探り合いは抜きにしていきなり核心に迫れた内容になっているのではと期待される。ツアーに行った身、映像商品を購入した身、聖地巡礼した身としては対談場所は青山ロイヤルガーデンカフェであって欲しいがまぁそれはいいとして、同誌は宇多田ヒカルデビュー21周年記念日目前の来月12月7日土曜日に発売されるそうだ。これは本当に見逃せないぜ。

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