無意識日記
宇多田光 word:i_
 



昨日雨宿りにと立ち寄った駅ビル本屋にてふとこの本の事を思い出し一直線に発見程なく購入。まるで私に買われるのを待ってたかの様にすんなり手に入った。今日読み始めてみると上品で淡々とした筆致の随筆が力まず並んでいる。折返しには「小林秀雄青山二郎らを知り大いに鍛えられ」とある。賞の名も冠する小林の評文には触れた事がある。日本人には珍しい屈託のない切味が印象に残った。まだ40頁読んだだけで彼の影響は読み取れないが光は小林も好みかもね。個人的には初章に「日本で最初に造られた千手観音」の1節を見つけられただけで満足であった。


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「大きな青空の下で」歌われるPassion、「青い空が見えぬなら青い傘広げて」しまうCOLORS、と青空と向き合う曲が居並ぶUBの中、日曜の朝だけは「CloudyMorning」「カーテンも開けないまま」と青空から離れる内容を歌っている。キャンドルを灯すのも陽の代りだ。平日午後とは日曜朝と対になる言葉だがそこで出てくる出掛け先の水族館とは開かれた青空と対になる「閉ざされた青」の象徴か。実際の海や湖は青かもしれないが何れも青空の映し鏡。青空の強烈さを離れて出掛ける先には自然を人工で包んだ異質な青。勿論普通のデートスポットでもある訳で見事な言葉の選択である。


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