ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

救急処置

2005-05-16 22:19:00 | Weblog
今日、勉強会があった。
近頃、自称先進国にならって、除細動器を一般の中に備えようという動きが出てきている。
 どこかで、倒れて意識の遠のいている方を、見つけたときに、その中でも、心臓が危うい時にその除細動器を使おうと言うものだ。
 突然、誰かが倒れる。その中の何人かは心臓不整脈による。この中の心室細動を改善させて、心臓から血液をきちんと循環させ、流そうという方法です。
 (意識がない。これは、頭に血が十分流れてないから起こるのです。)

 見つける、一人で出来ることはわずかなので助けを呼んで、応援が来るまでに出来る救急処置を行うと、もしかしたらその人は助かるかもしれない。
 助けなければ助からない。だから、やろうというのです。
 一人が心臓マッサージ、1分に100回やろうという考え方がある。100とは覚えやすいからでしょう。時々、人工呼吸を入れる。これは出来ないこともあるけど、はじめの数分ならしなくてもよいかも。そうこうするうちに、救急隊が来るか、もし、近くに除細動器があればということになる。
 救急隊が来れば、報告・相談任せる。後者の場合は、セットして胸に当ててみる。
 全自動除細動器だから、スイッチを入れて機械の指示に従うだけ。日頃の手入れがOKなら機械は誤動作をしないはずになっている。
 心臓なら10分以内にここまで来れば助かる可能性が出てくるのです。

 でも、これを普及させるためには、うんと、う~んと啓蒙しなければならない。

 特に、日本ではやったために更に悪くなったのではと、とられることを危惧する傾向がある。あそこで“あの人が除細動をしたら心電図はまっすぐ平らになってしまった”、なんて言われたら誰もやってくれない。
 そう、除細動をしたら心電図はまっすぐになってしまったなんてことはよくあることも教えてあげて。この場合は、その心臓はもう限界なんだけどね。病室でご家族の前でこうなったときは、もろ説明しにくい。きっとご家族は、体力的限界は理解しても、除細動をして心電図が平坦になったことは感覚的に絶対に理解してくれていないと感じる(ご家族の眼前で除細動をかけるのはまだやばい部分がある)。
 力の落ちてきた心臓に対しては、除細動を繰り返せば繰り返すほど波が平らに近づいてくるのです。
 あの心電図を見つめるシーンとした雰囲気には冷たい空気も混じっているのです。
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