ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

インフルエンザ、未だ

2005-02-21 22:26:48 | Weblog
 今日も60余人が初診で来た。もち、全員がインフルエンザでは無いけど、半分以上はそれ関連様で、さすがにウンザリしてきた。ウンザリに落ち込んでしまう前に、今日は飲み薬ではなく、吸入薬を出してみた。こっちの方が、B型に効くかなっとも考え、面倒だけれども使ってもらうこととしたのです。
 数日前の某新聞にB型に“タミフル”は今ひとつのことがあると書いてあった如く、私の心証でも同様の部分がある。それで、吸い込む動作はとても面倒だけど、吸入をお勧めしたのです。“リレンザ”というグラクソ・ウェルカムという会社の吸入薬(薬を自分の吸う息で吸い込むのです。慣れないとやりにくいかとも思いますが、こっちの方が、タミフルよりB型には勝るかも)です。
 まあ、インフルエンザの消耗感から逃げ出すためには吸入位はやってもらえるでしょう(結果楽しみ)。

 このところ新患担当で外来に出ると上記のようで、もう何も出来ない。今日も、ごたごたして終了は結局16時過ぎだった。16時からは他のことは少しだけ。17時が昼間の勤務体制の終了時刻だから、それ以降に色々とやるのはまずいよ。
 最近は情報豊富で患者側も知識を多く持っており、インフルエンザなどでは検査や薬の知識を結構持っている。でも、言うがままだと、メチャクチャ、パンクするので、質問を裁き、整理して、少し納得させてかえす。
 でも、一つ良いことを見いだした。“インフルエンザ以外の風邪”に余り薬を出さなくてよくなったことだ。
 それはインフルエンザ以外の風邪にはタミフルのような特効薬の無いことをかなり分かってくれるようになったことです。『水分を十分にとって、安静と養生』・・・このように話せるのです。
 「注射一発で治してくれ」なんて、過大な要求はグンと減りました。こんな要求をする方には、いくら説明しても幻想的主張をしつこくいいますから。
 世界中のタミフルを日本が半分以上使っているなんて、他の世界はどうしているのでしょうか。
 いまだ“安静と養生”なんでしょうかネ。
 タミフルが出た翌年2月、不幸にも私はインフルエンザBに罹ってしまった(後日血液検査でB型を確認した)。この折り、昼過ぎにのんだタミフルで翌朝には解熱した切れ味を体感した自分は、インフルエンザにタミフルを出さないなんてことは“医療犯罪”のようにも感じる位です。

 月曜になった途端、昨日までの“アレキサンダー君”は何処に行ってしまったのでしょうか。
 この感覚が月曜日なんでしょうね。
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