ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

蜘蛛の糸

2006-01-07 22:28:15 | Weblog
 “蜘蛛の糸”と言えば、私なら“芥川龍之介”を連想する。
 昨日のミステークが気になって、午前中に昨日上手く入らなかった患者さんを見舞ったのです(気になったら行く、それしか有りません)。
 話していて、きっとそう言うと予想はしていたけど、「(鎖骨下静脈穿刺は)もう、いやです。まだ痛みが残っています。」と言われました。
 痛みはやがて引くだろうと話し、また鎖骨下静脈穿刺をやる必要がありそうなことを言ったのですが、患者さんの表情は頑なでした。
 実はこの患者さんは私の受持担当ではなく、他の医師が担当だったのですが、血管が細く点滴し難いために昨日、鎖骨下静脈穿刺を試みて上手くいかなかったのです、しかも研修医と一緒で。
 即ち、昨日が初対面で、それで上手くいかなかったという二重の壁が合わさって、それが頑なさを出させてしまったのでしょう。
 昨日のままだと、つながりはミスの瞬間で切れてしまい、もう何もないだろうけど、今日も行って、かすかに“蜘蛛の糸”だけ繋がった感じで部屋を出ました。
 私とあの患者さんの蜘蛛の糸は見えないけど、一本だけだろう。 
今日の仕事はこれで十分。
 研修医は二人来ていた。

※ 豪雪、折角の天の声かもだから、日本も少し休んだらとも思うけどね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 入らない | トップ | 松の内終了 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事