ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

冬一番の寒さ

2012-01-16 23:47:32 | Weblog
 今日は気温が上がらなかった。・・・と言ったら、寒冷地の方から、「冬に寒いのは当ったり前。だったら、ここで生活してみろ!」と言われそうだけど、軟弱の身には寒かった。
 今日は、事情で通勤は自転車。漕げば漕ぐほどに、当たる風は冷たくなり、皮膚は硬くなる。手袋をはめていても、指先は冷え、かじかむ感覚、やはり“軟弱”。
 日中のノルマを飛ばして3時過ぎ、研修医と鎖骨下静脈穿刺。
 この方は胸部疾患があり、肺を刺して気胸を起こしてはいけないもで、鎖骨下静脈穿刺は“準”禁忌(やってはいけない)に近いけれども、ここから刺すのが一番と判断し、穿刺位置決定。
 研修医が、こんな事に気は回っていないのも当然で、前しか見えない。
 そこは上級医、今回は自分が気配りをする。
 事前の血管エコー検査で、静脈が見えているが、研修医に十分人認識できたか、返事も言葉、ちょっと不安。でも、開始。
 いつもの様に麻酔針で探って行くが、どうも静脈に当たらない。
 「さっきのエコーんもイメージを思い出して、やってみ~」とそっとアドバイス。
 何とか静脈探り当て、カテーテルの太めの針を挿入。
 カテーテルを入れていくと、ちょっ突っかかる。もがいて進み、血液の逆流も十分で兎に角、血管内には入った。
 事後の確認レントゲンでは、鎖骨下静脈から目標の上大静脈には向かわず、内頚静脈に入っていた。
 しかし、今はこのままで、濃すぎる点滴でなければ大丈夫。
 以前、「中心静脈穿刺が上大静脈に向かわずに、内頚静脈に行ってしまったら、その時の輸液の濃さはどうすべきか?」と中心静脈輸液販売のメーカーさんに質問したけど、答えをいただけなかく、ガッカリを感じたことを思い出した。
 勿論、そこへの信頼度は○○になった。
 もがいた研修医、結果入ったから70点。

※ イタリア客船転覆事故、船長が先に脱出のニュースが出るのは、やはりイタリア、“さもありなん”。
コメント
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