ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

白い巨塔 6

2004-12-22 21:59:59 | Weblog
 医学生、もはや懐かしいの響きだ。授業で話してくれる教授の教えは、全て最新の医学の真実の固まりと信じていた事もあった。でも、全ての基礎・臨床の教授を知ると幻想はすぐに崩れてしまった。一言で言うと「お前、教える気ー、あんのか」という奴もいたからです。
 浪速大学財前助教授の様な授業をしたら、入局希望者は殺到するよ。私なんかこの教室だけは絶対行かないと秘かに誓ったところがあったりしたもんだ。その教室を回ったときなど、その気持ちがばれないかとヒヤヒヤしたこともあった。知らん顔して意識を秘めてしまうのです。
 外科では財前クンのような手術を見せると、学生は目を見張らせるよ。『スゴイ!』っと。
 内科系でも、手術のような見せ物は無いけど、学生に目を向かせることは出来る。それは患者診療に対する真摯な姿勢が一番。難しい事を学生にも患者にもわかりやすい言葉で理解できるように説明する。こんな基本的あたりまえのことです。
 外科をまわった時のこと、講師の医師が手術中に「お前らはこんな事するなよ」と言いながら悪い見本を見せる。「なんだこいつは」と思ったけど、口では「ハイ!」と言った。この口心矛盾。喉の奥の下の胃袋辺りまでだったね。『するなと言って、するのは何故ですか』との質問が出かかったのは。
 要するに、医学生はまだまだ素直なんです。彼らへの教育は凄く大事、先輩の義務です。
 財前クンは教育には熱心に見えたよ。自分が凄く勉強したことは彼の礎の一部になっているから。ここは十分に学ぶべきところだ。階段教室の学生達の釘付けの視線、ここまでいけたら最高、まあ、ドラマだけど。

 先日の意識不明の救急患者が覚醒し、今日は車いすにまでのることが出来た。私の直感では某医療機関が超ジイサンに薬を飲ませすぎたのだと推察する。でもこの話はご家族にはとても出来ない。
 明日は教授についてもう一度語らせてくれ。
コメント
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