ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

白い巨塔 13

2004-12-30 23:14:46 | Weblog
 今日はアンコール白い巨塔の最終章をやっている。 見てる? 見てない? 私は見ながら書いてます。
 財前教授は裁判のもとになった患者“佐々木”氏にそっくりの患者を手術することになった。過去の幻影が向こうに見ながら手術をし、財前には考えられない不手際を見せる。誰にでも頭の中で混乱を生じることはあり得る。以前うまくいかなかったシチュエーション(状況)に似ている。『そうなってはいけないのだ』と左脳が言う、でも右脳はドンドンのめり込んでいく。このはい上がろうとしながら沈んでいくというジレンマ的な“強迫神経症”はいつでも起こりうる。一歩待つ、この待とうということを思い出せれだ泥沼から抜け出せるかもしれない。
 前にも書いたが、毎日のくり返しのラセン階段を登って行かねばならないのです。同じ所を回っているなら、それは堂々巡りそのものです。まあ、このラセン階段が進歩というものでしょう。
 ラセン階段を下りていったらなんてことは、考えるもさみしいいことですね。

 財前は咳をする。里見は言う。「よくない咳だ。顔色が悪かったぞ。体調管理はしているのか?」
 財前クンは裁判に負けて倒れる。この時、里見クンは胸を叩いて言った。「気胸が起こっているのだ。救急車を呼べ」。胸を叩くだけで診断、この瞬間は名医の極みだ。でも、本当に叩いただけで分かるの、しかも服の上からで、と突っ込みたくなった。打診とは、超音波診断に対するゴッドハンドの別称です。
 胸の中の空気の程度で響きが異なる。肺には空気が多く、その上から叩くとよく響く。例えば中身の詰まっている太股を叩いたのと比べてみると分かる。気胸は肺がしぼんで空気が胸の中に満ちてしまう。元々肺は空気が多く入っており、この響きの差をあの場面で分かるのかいなっというのが妥当だろうだけれど、里見クンはそれなりに名医でなければならないしね。
 東先生が開胸して「播種だ。胸膜全体に広がっている」と言って絶句。これは辛い決め場面だったね。
                   23:13 

 教訓! 途中佐々木氏の息子が言ってましたね。「オヤジが生きていたら『分かるように言え』と怒鳴るよ」。この一般普通の人に分かるように話すこと、これが一番でしょうね。全てにおいても。
 明日は年末でもあるし、このドラマの総括について語ろう。
コメント
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