ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

兵器と軍隊の廃絶

2018年08月07日 | 文学

 昨日は広島に原爆が投下されてから73年目の記念日でした。

 さすがに73年も経てば被爆者が減るのは当然です。
 生まれたばかりで被爆した赤ちゃんが73歳の老人になるほどの年月ですからねぇ。

 被爆者手帳を持っている人は、亡くなるとその名が平和公園に刻まれるのだとか。

 しかし原爆投下から73年後に亡くなった人が原爆被害者だとは、私には思えません。

 私の母は4歳だか5歳だかの時に長崎で被爆し、被爆者手帳を持っていますが、ピンピンしています。
 被爆者手帳を持っていると、都営バスや都営地下鉄が無料になるそうで、しかも実家の最寄り駅は都営新宿線。

 むしろ利益を得ているような気がしてなりません。

 昨日のNHKの番組では、被爆二世までもが差別された時代があった、と報じていましたが、被爆二世である私は、差別された経験は皆無です。

 むしろ広島と長崎でのみ、そういう差別があったのではないかと推測します。

 「黒い雨」でも、広島で、被爆者である年頃の娘が差別される話が描かれます。

黒い雨(新潮文庫)
井伏 鱒二
新潮社

 

黒い雨 デジタルニューマスター版 [DVD]
今村昌平,井伏鱒二,石堂淑朗
東北新社

 井伏鱒二の名作で、映画化もされています。

 母も原爆投下の際、小石のように大きな、真っ黒い雨を浴びたと言っていました。

 核兵器は、事実上使えない兵器になりました。
 しかも使えない兵器をわずか数カ国の大国が大量に所有することにより、総すくみみたいになって、少なくとも大国同士のガチンコ対決が起きなくなったというのは皮肉なものです。

 核兵器廃絶は遠い将来の大目標ですが、今のところ、総すくみになって戦争にならない、という効果はあるので、現状維持が目標なのだろうと思います。

 核兵器に限らず、あらゆる兵器や軍隊が必要なくなる日が来ることを望んでいます。
 それはきっと、人間が人間を超えた存在にならなければ実現できない、見果てぬ夢なのではありましょうけれど。


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通勤カバン買いました

2018年08月05日 | 散歩・旅行

 昨日は午前中、ごろごろして過ごし、昼は近所のイタリアンで、生ハムとおくらがたっぷり載った冷たいカペリーニと、ガーリックトーストをいただきました。

 なかなかの美味。

 午後はそごう千葉店に出かけました。

 通勤時に使っているカバンが大分汚れてきたため、新しいのを買うためです。

 気に入ったカバンが安価で手に入りました。



 16,200円也。


 カバンなんか、この程度の値段で十分です。

 その後、そごう千葉店をふらふらし、16時半から精神科の診察。

 薬の調整のおかげで近頃精神状態が安定している旨を話し、しばらく今の薬で様子を見ることになりました。

 晩は、かつて赤坂プリンスで中華の料理長をやっていた、という料理人が開いた近所の中華屋で一杯。

 ここは少し高いですが、味も感じも良い店です。

 つい、呑み過ぎました。

 楽しい休日を過ごせたと思っています。


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お休み

2018年08月04日 | その他

 月曜日から金曜日まで、あまりにも長い5日間がやっと終わりました。
 今週は色々あって、特に長く感じましたね。

 そして切ないばかりに短い、土日に突入しました。

 ただ、今日は夕方精神科に診察を受けに行かなければなりません。

 明日は、車のボンネットに小さなヘコミを見つけたので、ディーラーに行く予定。

 何にも予定が無い土日が好きなのですが、今週末は両日とも、予定があります。

 なんだか損した気分。

 それでも、お休みは嬉しいものです。

 私は残業をほとんどしませんが、それでも平日は死んでいるようなものですから、


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文藝の翼

2018年08月02日 | 文学

 8月に入りました。

 本来であれば、いよいよ夏本番といった時季ですが、今年は梅雨明けが異常に早かったため、早くも、なんとなく夏の終りを感じさせて、寂しい気配に心が揺さぶられます。

 私は8月22日生まれ。
 もうじき49歳になります。

 夏生まれの、夏嫌い。

 夏は荒々しいまでの、生の力を感じさせて、私はそれに圧倒されます。

 35歳くらいまで、いつかは小説家になって、文藝の世界で活躍したいと思い、同人誌などに作品を発表し続けました。

 同人誌仲間の間では、最もプロに近いと認められ、私は必ずプロになれると信じていました。

 しかし思いがけず、精神障害を発症。
 その後は治療と、まともにサラリーマンを続けることが目標になりました。

 私の背中には、もはや文藝の翼が生えることはありますまい。

 Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)と言ったのは、札幌農学校(現在の北海道大学)のクラーク博士でした。

 大志や野望を抱いていても、それを叶えられないのが圧倒的多数の凡人たちで、しかしその凡人たちが社会を支え、動かしているfのもまた事実。

 私はもはや凡人の王として、余生を過ごす他なさそうです。

 15歳の私が未来を見たなら、暗澹たる気持ちになったであろう前半生ですが、一つ一つのことを経験し、これが最善であると信じて選択を続けて生きてきた今の私にとって、それは必然であったとさえ思えます。

 私は過去を悔やむでもなく、おのれを哀れむでもなく、誰よりも誇り高く、自らの後半生に臨みたいと思っています。

 


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