マル鉄・鉄道写真館

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国鉄157系お召編成(クロ157) 

2011-08-11 00:30:00 | 国鉄・JR団体・臨時列車
国鉄157系お召編成(クロ157)


昭和51年に定期運用から外れてしまった157系。引退が早かっただけに、私的には殆ど記録が残っていません。
しかし、お召電車のクロ157を含む編成(クモハ157-1+モハ156-1+クロ157-1+モハ156-2+クモハ157-2)はその後も暫く生き長らえたため、写真を撮る機会がありました。







以上3枚とも 昭和52年 東北本線 蕨~西川口間にて

那須の御用邸に陛下(昭和天皇)を送った帰りの回送列車です。お召列車ですから、もちろん新車のようにピカピカです。
クロ157は4枚折り戸が特徴で、当時は他に類を見ない、一般人には憧れのドアです。
形式上は急行形ですが、塗装や当時の用途からすれば特急用と言って良いでしょう。そういう意味では、東海顔低窓の特急車というのも唯一のスタイルとなります。





以上2枚とも 和53年 東北本線 蕨~西川口間にて

こちらは翌年の撮影となりますが、どうも中に人が乗っていて陛下もご乗車されているような気がします。何故かといいますと、回送の際にはクロ157の横っ腹についている菊の御紋を外すのですが、このクロ157にはしっかり付いています。ただ、殆ど記憶に無いのですが、このときに警備が沢山いたような気がしないのです。その証拠に、子供達が線路に相当近寄って遊んでいますので、当時のお召警備だと完全に排除されますから、状況的に不自然なんですね。


それにしても、ヘッドマークの付いた157系は大変良いスタイルをしていると思うのですが、ヘッドマークを外してしまうと何でこんなおマヌケな顔になってしまうんでしょうね。これは鉄道車両のデザインの中でも七不思議にランクインするのではないでしょうか。
鉄道ファン誌で見たことがありますが、かつては「白根」のヘッドマークを付けたままお召列車が運転されたこともあるようです。

これから間もなく、牽引車が183系となり、さらに185系に代わった際には、クロ157は塗装まで変えられてしまいました。その後のクロ157を撮影した記憶はどうもありません。

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