マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

14系~キハ400系:急行「宗谷」

2011-08-06 00:30:00 | 国鉄・JR急行列車
14系~キハ400系:急行「宗谷」


「宗谷」は、昭和35年に札幌~稚内間を結ぶ準急列車として誕生、翌36年には急行列車に格上げ、合わせて運転区間が函館~稚内間となります。函館本線山線経由でした。
長らくキハ56系を使用していましたが、昭和60年3月のダイヤ改正により、14系客車による運転となります。
明らかにスピードダウンと思われる車種変更ですが、当時においても冷房装置の無い急行形気動車の使用には限界があったようで、居住空間の改善と、夜行急行「利尻」との共通運用による効率化が目的であったようです。




昭和63年6月26日 宗谷本線 南稚内~抜海間にて

昭和55年、初めて訪れた北海道で宗谷本線にも乗車しましたが、当時は旧型客車又はキハ56系気動車の天国であり、まさか14系客車が北の大地を走るようになるとは夢にも思いませんでした。
急行「利尻」の折り返しである上り「宗谷」は、そのままB寝台車のスハネフ14を組成しており、この日は増結のオハネ14と合わせて2両のB寝台車を連結していました。



平成2年9月6日 函館本線 豊幌~江別間にて

昭和63年11月、急行形の老朽化による相次ぐ引退により、キハ40系を改造した高速仕様のキハ400系を導入、急行「宗谷」に使用されるようになりました。
写真は、電化区間を行くキハ400系使用の急行「宗谷」。
キハ56系気動車時代、そして客車時代を知っているだけに、かなり違和感があった筈ですが、急行列車そのものが無くなってしまったこの時代になり、わざわざ撮っておいて良かったなと思います。



平成3年7月8日 宗谷本線 比布~北比布間にて

最後部にはキハ53500番代が連結されており、こちら側を撮っていなかったのが残念ですね。当時は殆ど中判(645)を使っており、三脚も使用していますので、機動性が無かったんですね。本当に勿体無いことをしました。


平成12年3月のダイヤ改正により、新型の特急車両キハ261が誕生。これをもって急行「宗谷」は、晴れて特急「宗谷」として新たな活躍を始めることになりました。

にほんブログ村 鉄道ブログ JR(・国鉄)へ
にほんブログ村