マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

EF65PF~EF66牽引:寝台特急「みずほ」

2011-08-09 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
EF65PF~EF66牽引:寝台特急「みずほ」


「みずほ」は、不定期の夜行特急列車として旧型客車で設定されました。その後定期列車に格上げとなり、さらに20系寝台車化されています。
当初は東京~熊本・大分を結んでおりましたが、東京~大分間が独立し「富士」のとなったため、東京~熊本間を結ぶ寝台特急としての活躍が始まります。

その後しばらくは東京~熊本間を結ぶ寝台特急として運転されていましたが、昭和50年3月ダイヤ改正において「はやぶさ」の長崎行きを引き継ぎ、東京~熊本・長崎間の多層建て列車に変わりました。

牽引機がEF65500番代からさらに定格の高いEF651000番代(PF)へと移行します。



昭和54年3月 東京駅にて EF651112牽引

今はなき東京駅12番線から今まさに発車しようとしているシーンです。この頃の東海道ブルトレは、特急「出雲・紀伊」と急行「銀河」を除き、EF651000番台が台頭していました。
当時の9・10番線は横須賀線が主に使用していたため、特に12番線から発車するブルトレは、夕方のラッシュを迎える横須賀線との組み合わせが多く見られました。



昭和55年頃 品川駅にて EF651114牽引

いつもは入線することのないホームで撮影していることから、遅延で品川駅打ち切りになったものと思われます。



昭和58年12月1日 根府川~早川間にて

逆光に輝く海岸線を見ながら(と言うより思いっきりトンじゃってますが)東京へのラストスパートをかける上り「みずほ」。
すれ違う下り普通列車には、サロ181-1001やサハ165から改造されたレアなグリーン車が連結されており、変化に富んだ時代を物語るシーンとなっています。


ブルートレインの利用低迷を打開する策として、25系にロビーカーを組み込むことになりました。
その際、勾配区間におけるPFの定格がやや低く、ダイヤの定時確保が困難になることから、貨物用の大出力機であるEF66に白羽の矢が立ちます。
本来であれば、ロビーカーを持たない14系編成の「さくら」「みずほ」には影響の無かった話ですが、運用の共通化ということでそのまま移行されたようです。



昭和62年2月14日 東海道本線 三島~函南間にて EF6650牽引

一連の撮影で初めて富士山バックの撮影に挑んだものですが、なかなか富士山は現れてくれませんでした。「みずほ」のヘッドマークは全体的に白っぽいので、強い日差しが当たると飛んでしまうのが難点でしたね。



昭和62年2月15日 東海道本線 真鶴~根府川間にて

俯瞰による鉄道風景写真を好んで撮るようになった頃ですかね。結果的にヘッドマークすら良く見えない写真になってしまいまいた。

対九州の寝台列車の利用率低下に歯止めがかからず、誕生から終始脇役的な列車として存在してきた「みずほ」でしたが、平成6年12月の改正をもって東京発のブルトレとしてはいち早く廃止されてしまいました。

にほんブログ村 鉄道ブログ JR(・国鉄)へ
にほんブログ村