ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

稲刈り、天気待ち!

2019-09-18 08:54:03 | 農業

 ただ今、曇り空。おっ、日が差してきた!できるかな?稲刈り。

 でも、予報は午前中小雨、なんだよなぁ。午後からは上がって曇りだが。

 できれば今日、最初の一枚、刈ってしまいたい。明日、明後日の方が天気の具合、良さそうなんだが、ぎりっと作業した後、夜、稽古に向かう、てのは、かなり精神的、肉体的に馬鹿力がいる。できれば、終わった後は、ビールでも傾けて豊かな気分を味わいたいじゃないか。

 準備は万端なんだぜ。バインダーも試運転し、結束紐も新しく付け替えた。ばらんこで刈り取られた稲を束ねるための紐も、ちゃんと45センチ程度に切って数十本用意した。杭立ての穴を開けるドリルも借りてある。そして、何より、角刈りをすませてある。

 稲刈りバインダーってやつは小回りがきかない。いや、きく。大して大げさなもんじゃない。幅広の2輪タイヤの上にエンジンが乗っていて、その前方に指でもなんでも刈り取るバリカンが付いている。その横には刈った稲を束ねる装置、まっ、こんなもんだ。全長1.5メートル、幅1メートル、エンジン動力で動きながら2枚の巨大刃がイネを株元から刈り取って行く。刈られたイネは、一方に掻き寄せられ、一定量になれば、麻ヒモで束ねられ、吐き出される。直線に進む分には問題ないが、角では回転しなくっちゃならない。その回転スペースを事前に手刈りしておく。それが角刈りだ。狭い面積だし、それほどの手間じゃないが、あらかじめ済ませておけば、さっ、刈るぞ!とすぐに機械を乗り入れられる、ってことだ。

 今年の角刈りは、ちょっと、いや、かなり変則だ。

 角じゃない。しかも直角に刈っていない。そう、全面積、一気に刈らないことにしたからだ。なんせ、水口のイネの実りが遅い。やっと穂の頭が垂れ始めたってところなんだ。これじゃ刈ったとしても青米、くず米になるのはわかり切った話し、そりゃもったいないだろ。去年みたいな米不足はこりごりだ。少しでも収穫増やしたい。で、この水口周辺半径10メートルほどは10日ほど遅らせて刈ることにしたんだ。2度手間で面倒だけどな。まっ、勤務現役時代の兼業イネ作りと違って、時間だけはたっぷりあるからな。

 途中、十分に実ったイネまで刈って、そこから斜めに進路を変え、水口周囲を三角形に刈り残すって思惑だ。これだと、イネの植わっている中を掻き分けていかにゃならんので、刈り倒した稲束を落とす空間がなく、いちいち手で引っ掴んで、後ろに置いて行くってやっかいな仕事もある。が、まぁ、それも一列分だけだ。今日刈る田には他にマンゲツモチも8列植わっていて、こっちは晩生なので、それとヒトメボレの水口刈り残しを同じ時に刈ればいいい。

 ってことで、10分おきに空を眺め、20分おきに、スマホ、テレビ、新聞あらゆる天気予報をチェックして飛び出す機会を狙っている。今のところ、曇り空はじっと我慢、雨を懐に抱えてたたままで、じっと耐えている。頼む!そのまま、上空を過ぎ去ってくれ!午後からは降らないって予報、これはすべての予報で共通してる。

 だから、あと、1時間!イネに降った夜露が乾くまで、頼むぅぅぅぅ!

 

コメント
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