goo blog サービス終了のお知らせ 

ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ファンクラブ、なんて言ってもいいの?

2016-02-03 08:55:49 | 演劇

 ファンクラブって言ったらさ、アイドルとか若手イケメン俳優とかサッカーや野球のチームとか、きゃあきゃあ言いながら追っかけてる人たちのことだよね。横から見てもナメから覗いても、目ん玉こすってみても、みそ汁で顔洗ったとしても、菜の花座にゃ似つかわしくはないじゃない。まあ、見守り隊とか支えてあげ隊とか、ほら、地域の子どもたちの安心・安全のためにおじさん、おばさんが目立つ色の帽子被って旗持って登校路に立ってるあれ、あんな感じだよ、菜の花座なら。今は取り立てて面白くも上手くもないけど、将来いつか花開いてよ、可能性には期待してるよ、くらいのところだ。

 なのに、ファンクラブって言っちゃうんだもの!僕としては赤面の至り!だった。そう、事務局が勝手にそう名付けて招待状発送してしまった。はてさて何人の方たちが集まってくれるものやら、菜の花座ファンの集い。期待より不安に包まれてお待ちした。

 おおっ!なんと9人!えっ、少なっ!なんて言うなよ。たかだか人口2万人弱のちっぽけな町の劇団で、ファンの皆さん集まって!って声掛けられて集まってくる人なんだよ、凄いじゃないか!ありがたいじゃないか!平均年齢は60歳超!だけど、そんなこたぁどうでもいいんだよ。菜の花座の舞台をいつも見てくれてる人たちなんだ。楽しみにしてくれている人たちなんだから。

 町の芸文会長さん、短歌開催主宰されてるFさん、こちらはいつもチケット10枚を引き受けてくれている、地元の民俗研究をしつつ菜の花座のポスター貼り係と自称するWさん。短い時間だったけど、町長さんも顔を出してくれた。けっこう、地元芸術文化のお歴々に指示されてるってことなんだよ、ってちょっとドヤ顔。

 2回目となる今回は、もう少し若い人たちも顔を見せてくれた。シニアの役者たちのファン?だった。うーん、シニアの魅力、シニアの引力!芝居に魅せられてというより、お目当てさんの日頃からの人柄に惚れてってところのようだった。

 集いの方は、お互いの自己紹介で30分、その後は意見交換、って言うより、何でもいいですから、ばんばんくさしてください、ケチつけてください、注文してくださいタイムだ。もちろん、昨年の舞台を見ての感想も披露してもらった。まだまだ遠慮が多いのか、菜の花座への要望では、チラシの文言など宣伝にかかわるアドバイスと、菜の花座関連の資料、台本、ポスター、プログラム等をホール併設の町図書館に一括保存してもらってはって提案などだった。そう、そこはもっときちんとしなくちゃいけないところで、職員の人からも言われていたことだった。心しよう。

 菜の花座の舞台に関しては、おおかた好評。中でも8月の野外劇『お遍路颪』の評価が高かった。自然と調和した劇空間、不思議な異次元を体験できたって感想が多かった。ぜひもう一回上演してもらえないか、なんて嬉しくなっちゃう要望もいただいた。そうそう、二日間2回公演の要望もあったなぁ、ありがたい。役者に対しては、よくあんな長い台詞覚えられるものだ、どうやって覚えるのか?って質問が相次いだ。演じる立場としては、そこかよ!って感無きにしもあらずだが、それも含めて役者の力ってことで、ありがたくお褒めの言葉を頂戴しておこう。

 町芸文会長さんからは、他の団体同様、若手の加入が大きな課題だと、その通り!痛い所をつかれた。でも、町の芸術文化は菜の花座が中心になりつつある、川西町が演劇の町になりつつある気がするなんて持ち上げてもらった時は、お世辞半分ってわかっちゃいるけど、ちょっと自信をもらった気がした。

 わずか1時間半の交流会、テーブルを挟んでの意見交換ってお堅い内容だったけど、今年一年のスタートとして、元気になれた催しだった。少なくとも、こうやって菜の花座の芝居を楽しみに待っていてくれる人たちがいる、その人たちの顔が目に浮かぶってことは、、舞台作り上げていく上で、大きな力になると思うよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする