たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

本当の意味での問題解決策

2013-06-26 02:09:43 | Weblog
 人間関係のなかで問題が生じた時に、その根源にある敵は、物理現象に潜んでいる、ってこのページでも繰り返して唱えてきた。だから、誰かを憎むのではなく、きちんとした解決策を、お互いにとっていけるような気持ちの持っていき方をしなきゃいけないってね。

 でも、なんか、それを薄っぺらく使っているケースが目についてきたので、今回始めてそれを問題にしてみようと思う。

 どういうことかというと、具体的で実質的な解決策を提案することで、お互いがisolateしたまんま、その歪みを解消しようとする人があまりにも多すぎる、っということだ。
 よーするに、気持ちや心のことをまったく考慮せずに、賢い対応策を考えて、それで無かったことにしようとすることが、クールでカッコイイ、みたいな潮流があるってことだ。

 それでは、本当の意味での問題解決になっていない。
 問題が生じるのは、表面的な物理現象ではなく、心に落とし込んだ時に必ず見えてくるもので、その上で物理的考察を加えなければいけない。そして、解決策は、一度何かの作業をすれば解決されるものではなく、お互いに心から必要だと感じて、何かの習慣を変え合うっということが唯一本質的なのだ。

 例えば、何か不条理に高圧的に言われたことで問題が生じたとして、権威を守りたいためだと見抜いたとして、じゃぁ、なぜ、権威を守りたいのか?っときちんと考えてみたことはあるのか?
 そいつが自分の実力に自信を持てないとか、どうして自信を持てないのかといえば、成功経験から褒められたことが少ないのだとすれば、解決策は簡単に見えてくる。

 それを、どうしたら、高圧的に言われないか?、ってことで、避けていくようにすればイイ、なんて解決策を賢さだと思っているなら、本当に、賢さの使い方がダメだなっと思う。

 どう離れていくか?、ではなく、どう向き合っていくか?。だから、きちんと現実を受け止めなきゃいけないし、その上で、どのようにして理想を高めていくか?、だと思う。
 そう、、現実をみる=期待を持たないor諦める、じゃないんですよ。この等号が成り立つために必要な条件は「他人任せで自らは何もしようとしない」ってことで、こうじゃない限りは、現実をみる≠諦める、だと思うから俺はそうじゃないし、俺の周囲だって、本当はみんな、そうじゃないと想っている。

 確かに、波風立たせずにisolateしていれば、利口かもしれない。だけど、『気持ちにとって一番良くないことは孤独だと思うから』、それは決して、聡明にはならない。

 ちゃんと期待を持って、心と心で歩み寄って、その上で、具体的に問題解決することは、不可能でもなければ、遥か彼方の夢でもない。
 現実をちゃんと観察していれば、明らかにきちんと実現しうることだ。

 物理学はまだまだ未完成の学問。天才的な賢さなら、具体的な解決策だけで、本当の意味で根本的に解決させていけると思ったら、大間違い。そんなんよりも、ちゃんと感情を共有しあっていこうと想えたなら、心は通っていって、本当の意味で問題は解決されるのだと思う。
コメント
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