桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

誰にも判ること

2014-09-30 | Weblog
御嶽山の噴火は、大変な被害をもたらした。御嶽山で噴火が起こるとは予想しなかったそうで、無防備に登山した人たちは、噴石や降灰によって命を脅かされ、命からがらに山小屋に避難して助かった。その中、多くの人も犠牲になった。死者は12名、心肺停止が24名もいる。気の毒なことだ。
火山大国の日本は、何時、どこで同じように噴火が起きるか判らないそうだ。地震だけではない自然災害の恐ろしさを教えた。
もし富士山が噴火してれば、どのような被害になるのだろうか。噴石、降灰は、御嶽山の比ではあるまい。火山灰が電線に積もるとショートして発火するらしい。とすると、原発はどうなるのだろうね。
再稼働の1番手になる鹿児島川内原発は、その火山の上にあると同じだが、噴火が起きたらば、小渕大臣は「政府が責任を持つ」と、見栄を切ったそうだが、汚染水さえも止められない福島原発の体たらくに目を閉ざして、何をおっしゃるやら。後は野となれ山となれ、か。御嶽山噴火に見える富士山噴火の被害を思うと、日本の前途は厳しいよなぁ。