桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

こりゃあダメだぁ

2012-03-31 | Weblog
巨人は、昨日に続いて、今日も順調に負けてしまった。
まあ勝負事、長い戦いに負けもあろうが、いやはやダメだね。原の采配は、あの程度だし、それは仕方ない。原が監督であれば、あの程度だろう。選手を見抜く目も、チームを一体にする力もない。いかに戦力を揃えても苦戦するだろうし、シーズンを通した戦いに楽勝はあり得ない。
そんなことが問題ではなくて、俺がダメと思ったのは、今日の試合で越智が打ち込まれたとき、誰一人としてマウンドへ行き、越智を激励する野手がいなかったことだ。
多分、「打たれやがって」とか、「監督のバカが、いきなり久保なんか出して」と、戦いに不満があるから、誰もマウンドに行かないのだ。
こんな一体感の無いチームがシーズンを戦い得るはずがない。
それもあるけど、越智が打ち込まれとき、首脳陣もマウンドに行かなかったのには、本当に呆れた。
ダメだよ、このチーム。

雨の郡山

2012-03-31 | Weblog
明日は、郡山で映画。
本当は、今日の予定だったが、会場の都合で明日になり、懇親したいとの要請を頂いての前日入りになった。
昨夜から風が強くて、水戸を出た昼前から高速の福島県に入るまで、ときには前が見えなくなるような土煙でビックリ。福島県に入って雨になり、車に飛んで来て付いた汚れがキレイに流れ落ちた。
明日は晴れ間も出るらしいが、さて今回は、どんなことがある映画になりますか。

はあ?

2012-03-31 | Weblog
ニューで知ったが、警察庁が「可視化の拡大」をするらしい。
「4月から試行中の内容を広げると発表した」と言うのだが、試行されている可視化は「自供事件だけ」だと言う。そして、「これを拡大して否認している事件も対象にする」と言うのだが、この内容が凄い。「否認している容疑者が自供したときから録画を始める」だって。
「おい!お前が犯人だって、もう判ってるんだよ!」「DNAがある、指紋もある、これで犯人じゃないなんて、誰が信じる?」「否認してると死刑だよ、ええ いいの?」「被害者の苦しみに代わって、俺が一発、殴ってやろか!」「おい!てめえ!警察をなめんじゃやないよ!手前みてえなクズ野郎の一人や二人、ぶち殺したって、判らなくするのは簡単なんだよ」「やらねえと思ってるのか、おい、本当にぶっ飛ばすぞ!!いい加減に自白しろ!」
あれやこれやと朝から夜中まで、無法な調べを尽くし、無実の人が苦しみに負けて「やりました」と言ってしまった瞬間、「ハイ、可視化、スタート!」ね。そして、何事もなく穏やかな調べの中で被疑者は「自白した」、これで一件落着、めでたしめでたし!
これって、そもそも可視化なのかねえ。
可視化と言うのは、どのような調べをして「自白」したものかを明らかにするものじゃないの?
警察庁の言う「可視化」とは、何十年も前から行われている「調書の映像化」でしかない。このような実体のない「可視化論」を、あたかも可視化の拡大のごとくに言うマスコミも勉強不足だねえ。

めでたい!

2012-03-31 | Weblog
昨日、大阪地検特捜部による証拠改竄事件で有罪判決が出された。
大坪さんと佐賀さんは無実を主張しているが、裁判所の判断は有罪だった。
俺は、腐れ切った検察こそ、社会正義の敵だと肌身に染みて知っているから、大坪さんと佐賀さんが有罪だろうと無罪だろうと知ったことではない。
俺が、今度の判決で「めでたい」と思ったのは、この判決に対してなされた検察幹部や法務省の談話だ。
「昨年から改革が進み、判決が指摘した組織の病癖は、もうないはず」と来た。めでたい、実にめでたい。このコメントほど、腐れ切った検察を示すものはない。重ねられた「でっち上げ冤罪」に対する再審開始決定に、今、検察のしていることは「反省なき抵抗」だ。
このまま世を欺くことなど、絶対に許すものか!