桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

2012-03-20 | Weblog
長い間、願っていた石の墓を作り、今日は母の命日に合わせて法事を行った。
今日は彼岸の中日。墓参りに来た地区の人は、新しくなった墓地を見て「立派なのが出来ましたね」と言ってくれたが、皆さん、どう思っているのか。
残念ながら土葬した両親の遺骨は発見出来ず、骨壺には土と遺品を入れた。「土に還ると言うから良いんだよ」と本家で言ってくれたが、やはり一目会いたかった。お坊さんに来て貰い、兄弟姉妹に従姉妹に本家と集まって貰い、無事に終わった。
俺は、両親の死に目を見てないが、それぞれを間近に見て来た姉と妹は、それだけ思いが深いのか、涙を流していた。
みんなでの食事は、両親の思い出から旧悪など、あれこれの話に盛り上がり、常に笑いのある時間だった。何だかホッとして、また区切りが出来た思いだった。

何時も、こうだよ!!!!

2012-03-20 | Weblog
朝日新聞に「検察改革の今」と題して、全国弁護士会のアンケート結果が掲載された。
本質的に変わらない検察の姿勢を指摘する弁護士会が多数だったのは、まあ当然だ。
この問題に関して、辞め検として熊崎勝彦がコメントをしていたが、辞め検と言うのは、本当に箸にも棒にも掛からない。国家権力として国民を拘束する立場が守るべき自制や根本的に持つべき精神が判ってない。検察官職を体験すると根まで腐ってしまうのかも知れない。
「悪しき例だけが強調され、全面可視化ありきの流れのみが強まるのは疑問。弊害も議論すべきだ」と言う。弊害?
取り調べる側と取り調べられる側が信頼関係を築いて云々かな?
暴力団が自白しなくなる!かな??
警察官や検察官と、逮捕された者が、なぜ信頼するの?
熊崎さんも逮捕されれば良い。信頼など生まれるはずがない。迎合があるのみ。あなた方の仲間だった、あの大阪地検特捜部の大坪さんと佐賀さんは、共に村木厚子さんの事件に絡んで逮捕され、「可視化して欲しい」と求めた。
熊崎さんの言う「弊害」なる問題は、残念ながら警察官や検察官が取り調べ技術を持たないことで、国民には内緒にしたいような無法な取り調べをしたいだけの主張だ。
更に「全面証拠開示も同様に、公判遅延の面からも慎重な検討が必要だ」と言うのは、笑える。
公判遅延?
考えても判るが、冤罪で無実の人を苦しめるのと、もし公判遅延があったとして、どっちが問題ですか?
こんなことも判らない検察官職で歪んでしまった男が、したり顔で意見を延べられるのだから、全く日本は平和だ。
大体、全面証拠開示を行って公判が遅延するとする意見は、どこに事実があるのだろう。全面証拠開示をしてみなければ、そうなるかどうか判らないだろうに、こうした煙幕を張るのは、辞め検として古巣を守りたい一心なのだろうが、辞め検ですら、このような根拠のない主張をするところに「全面証拠開示」に対する検察庁の姿勢が見えよう。検察庁は、その言葉とは反対に冤罪を撲滅する気持ちはない。
何度でも書くが、江戸時代と変わらずに、 人間の肉体的、精神的苦痛を与えて自白させる取り調べ技術しかないために、ひたすらに根拠のない話をして抵抗しているだけだ。
この程度の組織に法律に基づく正義と真実の体現を求めて来たのだから、官僚である検察庁自身も含めた腐敗の横行する日本かも知れないね。恥ずかしいよね、この組織は。