桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

めでたい!

2012-03-31 | Weblog
昨日、大阪地検特捜部による証拠改竄事件で有罪判決が出された。
大坪さんと佐賀さんは無実を主張しているが、裁判所の判断は有罪だった。
俺は、腐れ切った検察こそ、社会正義の敵だと肌身に染みて知っているから、大坪さんと佐賀さんが有罪だろうと無罪だろうと知ったことではない。
俺が、今度の判決で「めでたい」と思ったのは、この判決に対してなされた検察幹部や法務省の談話だ。
「昨年から改革が進み、判決が指摘した組織の病癖は、もうないはず」と来た。めでたい、実にめでたい。このコメントほど、腐れ切った検察を示すものはない。重ねられた「でっち上げ冤罪」に対する再審開始決定に、今、検察のしていることは「反省なき抵抗」だ。
このまま世を欺くことなど、絶対に許すものか!

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