桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

お初天神

2012-03-16 | Weblog

今まで、何度も大阪へ行き、駅近くにも泊まったが、名前だけは知っていた「お初天神」に、今回初めて行った。
人との待ち合わせだったが、時間があったので見て回り、改めて曽根崎心中の舞台だと知った。
繁華街の中にある神社は、多くの人が通り抜けて行くが、中には敬虔な祈りを捧げる人もいて、今でも篤く信仰されている場所なのも見て来た。もちろん、俺も検察との対決の大願成就を願って手を合わせて来た。

一周忌

2012-03-16 | Weblog
日野事件の阪原弘さんが広島刑務所の無慈悲な対応で危篤になり、結局、広島市内の病院で亡くなって、もうすぐ1年になる。
今日は彦根で家族による法事が行われたが、葬儀に参列できなかった俺は、この日を家族に知らせて貰い、参列して来た。
もう少し広島刑務所が阪原さんの病気に配慮してくれたらば、まだ頑張っていたのではないかと思うと、何度考えても悔しいし、涙が出る。
奥さんに子供たち3人。孫5人にひ孫1人。叔母さん1人に親戚が2人の法事だった。
今月、改めて再審申し立てをするが、必ず支えて勝利するからと祈って来た。

中村家

2012-03-16 | Weblog
和歌山刑務所からの帰り、ジュネーブへ一緒に行って以来、親しくお付き合いをさせて頂いている岸和田の中村家を訪ねた。先週、東住吉事件の決定に来たおり、「子供たちが待っているので、ぜひ来て」とお誘い頂いての訪問だった。
着くと、まず風邪で学校を休んだという「はなちゃん」が待っていた。会うなり「お手紙を書いた」と渡してくれたのを見たらば「さくらいさんは優しいから好き」と書いてあった。一緒に遊んでいる内に、小学生の「リンちゃん」、3歳の「すみれちゃん」が来た。最後に小学6年になる「ユウくん」と中3になる「ねねちゃん」が来て、勢揃い。俺は、「のぶさん」と呼ぶ旦那と、「ちえちゃん」と呼ぶ奥さんの作る料理を食べながら飲んで、話して、子供たちの遊ぶのを見ながら楽しんだ。
作られる料理が美味かった。揚げたてのから揚げ、牡蠣。この牡蠣が、本当に絶品!蒸した牡蠣を初めて食べたが、こんなに美味いとは知らなかった。
最後は、子供たちの母親のさくらさんにあいさん、その連れ合いが来て、合計11名。さくらさんの連れい仇家は仕事で来られなかったが、温かでそれぞれが「どんな大人になるだろう」と楽しみになる子供たちとの時間は、何時もながら楽しかった。美味かった!の中村家だった。最後は、「りんちゃん」の作るイチゴケーキを、みんなでワイワイと言いながら見守り、それを食べての会食終了だった。