桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

司法研修所

2012-03-06 | Weblog
今日は、和光市にある修習生の学ぶ研修所に行った。布川事件の有罪を認定した判決を、今でも書籍に載せている件での訂正を求めるものだった。
和光市には、これまでも修習生の集まりに何度か来ているが、研修所は初めてだ。
会えないと拒んでいたが、結局、対応者が待っていて、俺たちの要請を聞いた。しかし、庭での立ち話だから、その内心が良く見える対応だった。
学校だから云々と建物に入れない理由を語っていたが、どんな理由にしろ非常識だし、このよいか対応しか出来ないところに最高裁の問題が生まれる原因があると感じた。
無実が明らかになっても平然と有罪判例を書籍に掲載し続ける人権への鈍感。最高裁も変われない組織だねぇ。

検察、今日も反省不能

2012-03-06 | Weblog
東電OL殺人事件再審で、東京高検が鑑定した結果を弁護団に公表したらしい。もちろん、犯人とされたゴビンダさんと同じDNAは検出されなかった。
小沢一郎さんの事件に関連して、笠間検事総長は会見し、あれこれの御託を並べたが、捜査報告書をでっち上げた検事を逮捕もせずに「可視化を実現するならば、黙秘に不利な取り扱いをすべき」なんて言ったらしい。
この男、本当に馬鹿かも知れない。黙秘権は、国家権力に拘束される者を守る法律であり、国が侵さざる権利ではないか。それすらも認識出来ない者が検事総長と来ては、今の検察庁の体たらくも宜なるかな!だね。
この男も取り調べは、ただ自白を求め、自白によって事件の解明をすることとしか思っていないのだろう。もちろん、取り調べとは、そうした一面を有するが、であるならば、罪を犯した者が罪を自覚し、後悔を抱いて告白するような取り調べ手法を学ぶば良いのだ。江戸時代以来の伝統を受け継いだ拷問的取り調べしか手法を知らずに、過ちを認められずにいる検察庁を見るにつけ、この連中にも付ける薬はないと思う。
小沢一郎さんのを犯人にするため、捜査報告書をでっち上げた検事の行為は、既に1年前に把握していたと言うのに、未だに犯人は検察官をしている。