桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

あれから1年

2012-03-11 | Weblog
昨年の今日、俺は悟日後の判決に備えて床屋へ行く予定でいた。その他には用事がなかったので、まだ勤めていた連れ合いが出勤後は、適当に時間を過ごして、時間があれば行っていた川上家に出掛けた。
そして、三男坊のヒロがプールへ行くのを送って行き、すぐに帰るつもりだったが、暫くヒロが泳ぐのを見学して帰ろうと思い直して2階の見学場所へ行った。子供たちの準備体操が始まり、順番に浮き輪を付け始めたところで地震が始まった。
それから人生を変えられた沢山の人が作られた災害になったわけだが、茨城県下では着実に復興が始まり、道路なども本格的な修復工事が始まっている。でも、津波被害の各地は、まだまだ復興計画さえも立たないし、原発事故は、まだ危うい状態にある。
今度の大災害は政治や企業など、社会の中枢にある者たちの危うさと問題性を明らかにしたが、ここからどこへ進むのか、日本は岐路にある。
本当に命と暮らしを第一に守る政治であり、社会であるようにしたいものだ。
もうすぐ、あの時が来る。