第23回チャンピオンズカップ。
大外から勢いをつけてレッドソルダードがハナへ。2番手にクラウンプライド。3番手にハピ。4番手にシャマル。5番手にオーヴェルニュ。6番手にはノットゥルノとテーオーケインズ。8番手にスマッシングハーツ。9番手にジュンライトボルト。10番手にはグロリアムンディとバーデンヴァイラー。12番手にレッドガランでここまでは一団。2馬身差でタガノビューティーとサクラアリュール。サンライズノヴァとサンライズホープが最後尾を併走。最初の800mは49秒8のスローペース。
直線の入口ではレッドソルダード,クラウンプライド,シャマル,テーオーケインズの4頭が雁行。ほどなくクラウンプライドが単独の先頭に立つと,レッドソルダードとシャマルは一杯に。テーオーケインズは前に追いつく脚がなく,内からハピが2番手に。さらにテーオーケインズの外からジュンライトボルトが伸びてくると,粘り込みを図るクラウンプライドも差し切って優勝。クラウンプライドがクビ差で2着。ハピが1馬身4分の1差の3着。テーオーケインズがクビ差で4着。
優勝したジュンライトボルトは昨年まで芝を走って4勝。今年は7月にダートのオープンで復帰すると2着。8月にオープンを勝つと9月にシリウスステークスで重賞制覇。ここはそれ以来の実戦。これでダートに限れば4戦して3勝で大レース制覇となりました。ペースからすれば前にいっていた馬が残りそうなところを差してきたので,その点の評価は必要。わりとタイトにコーナーを回り,それから外に出したというコース取りも大きかったように思います。ダートでは底を見せていませんから,これからどこまでやれるのかは楽しみです。父がキングカメハメハで母の父がスペシャルウィーク。3代母がエアグルーヴで6代母はパロクサイド。ひとつ上の半兄に2019年の中京記念を勝っている現役のグルーヴィット。
騎乗した石川裕紀人騎手はデビューから8年9ヶ月で大レース初制覇。管理している友道康夫調教師は日本ダービー以来の大レース19勝目。チャンピオンズカップは初勝利。
反省的に考えれば真理veritasでなければならないことが,虚偽falsitasとされることがあるのが不自然でないのは,形而上学というのはある社会societasにおいて生じる出来事のことを,矛盾なく簡潔に説明できれば十分であるからです。他面からいえば,ある社会が形而上学に何を要求するのかといえば,その社会で生じる出来事のことを,不都合や不便が生じないように簡潔に説明するということであって,それが充足されるのであれば,その形而上学が真理であるか虚偽であるかは問われないのです。つまり,その社会で生じる出来事を簡潔に不都合なく説明する虚偽と,同じように不都合はないとしても説明が難解な真理というふたつの形而上学が存在するとすれば,社会は前者の形而上学を要求することになるのです。したがって,社会がどのようなあり方をするのかということが変じないのであれば,形而上学を変更する必要はありません。たとえば天動説は,もしもそれが社会の出来事を過不足なく簡潔に説明できるのであれば,地動説よりも優れた形而上学であり得たのです。それが地動説に変じたのは,天動説が虚偽で地動説が真理であったからというより,社会のあり方が,宗教的なものから科学的なものへ変じたからと解する方が適切だと僕は考えます。
こうしたことは,実は現代の社会でも無縁なことではありません。たとえば僕たちは小学校で,速度というのは距離を時間で割ったものであるという公式を習います。これはニュートンIsaac Newtonの物理学に則した公式で,そこにも形而上学というものがあります。ここではそれを詳しく説明することはできませんが,後の説明との関係で,距離は定まったものであるということと,時間は定まったものであるということのふたつをあげておきます。1mの長さが長くなったり短くなったりすることはないし,1秒の長さが長くなったり短くなったりすることはないというのが,この形而上学が意味するところです。実際に距離すなわち長さと時間が定まらないなら,距離を時間で割るということができませんから,この公式は成立しません。この形而上学があるから,一定の距離と時間がそれぞれ値を変えることで,速度が相対的に算出されます。
大外から勢いをつけてレッドソルダードがハナへ。2番手にクラウンプライド。3番手にハピ。4番手にシャマル。5番手にオーヴェルニュ。6番手にはノットゥルノとテーオーケインズ。8番手にスマッシングハーツ。9番手にジュンライトボルト。10番手にはグロリアムンディとバーデンヴァイラー。12番手にレッドガランでここまでは一団。2馬身差でタガノビューティーとサクラアリュール。サンライズノヴァとサンライズホープが最後尾を併走。最初の800mは49秒8のスローペース。
直線の入口ではレッドソルダード,クラウンプライド,シャマル,テーオーケインズの4頭が雁行。ほどなくクラウンプライドが単独の先頭に立つと,レッドソルダードとシャマルは一杯に。テーオーケインズは前に追いつく脚がなく,内からハピが2番手に。さらにテーオーケインズの外からジュンライトボルトが伸びてくると,粘り込みを図るクラウンプライドも差し切って優勝。クラウンプライドがクビ差で2着。ハピが1馬身4分の1差の3着。テーオーケインズがクビ差で4着。
優勝したジュンライトボルトは昨年まで芝を走って4勝。今年は7月にダートのオープンで復帰すると2着。8月にオープンを勝つと9月にシリウスステークスで重賞制覇。ここはそれ以来の実戦。これでダートに限れば4戦して3勝で大レース制覇となりました。ペースからすれば前にいっていた馬が残りそうなところを差してきたので,その点の評価は必要。わりとタイトにコーナーを回り,それから外に出したというコース取りも大きかったように思います。ダートでは底を見せていませんから,これからどこまでやれるのかは楽しみです。父がキングカメハメハで母の父がスペシャルウィーク。3代母がエアグルーヴで6代母はパロクサイド。ひとつ上の半兄に2019年の中京記念を勝っている現役のグルーヴィット。
騎乗した石川裕紀人騎手はデビューから8年9ヶ月で大レース初制覇。管理している友道康夫調教師は日本ダービー以来の大レース19勝目。チャンピオンズカップは初勝利。
反省的に考えれば真理veritasでなければならないことが,虚偽falsitasとされることがあるのが不自然でないのは,形而上学というのはある社会societasにおいて生じる出来事のことを,矛盾なく簡潔に説明できれば十分であるからです。他面からいえば,ある社会が形而上学に何を要求するのかといえば,その社会で生じる出来事のことを,不都合や不便が生じないように簡潔に説明するということであって,それが充足されるのであれば,その形而上学が真理であるか虚偽であるかは問われないのです。つまり,その社会で生じる出来事を簡潔に不都合なく説明する虚偽と,同じように不都合はないとしても説明が難解な真理というふたつの形而上学が存在するとすれば,社会は前者の形而上学を要求することになるのです。したがって,社会がどのようなあり方をするのかということが変じないのであれば,形而上学を変更する必要はありません。たとえば天動説は,もしもそれが社会の出来事を過不足なく簡潔に説明できるのであれば,地動説よりも優れた形而上学であり得たのです。それが地動説に変じたのは,天動説が虚偽で地動説が真理であったからというより,社会のあり方が,宗教的なものから科学的なものへ変じたからと解する方が適切だと僕は考えます。
こうしたことは,実は現代の社会でも無縁なことではありません。たとえば僕たちは小学校で,速度というのは距離を時間で割ったものであるという公式を習います。これはニュートンIsaac Newtonの物理学に則した公式で,そこにも形而上学というものがあります。ここではそれを詳しく説明することはできませんが,後の説明との関係で,距離は定まったものであるということと,時間は定まったものであるということのふたつをあげておきます。1mの長さが長くなったり短くなったりすることはないし,1秒の長さが長くなったり短くなったりすることはないというのが,この形而上学が意味するところです。実際に距離すなわち長さと時間が定まらないなら,距離を時間で割るということができませんから,この公式は成立しません。この形而上学があるから,一定の距離と時間がそれぞれ値を変えることで,速度が相対的に算出されます。
