スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典名古屋グランプリ&オペレーションシステム

2022-12-08 19:43:31 | 地方競馬
 第22回名古屋グランプリ
 アンタンスルフレは発馬直後に躓きましたが,大きな不利には至りませんでした。各馬が牽制するような形から逃げることになったのはセイカメテオポリス。クリンチャーが2番手。2馬身差の3番手にヴァンヤールで4番手にペイシャエス。2馬身差でウインハイライト。6番手はラーゴムとケイアイパープルとアンタンスルフレ。9番手にシンコーマーチャンとタカジョー。ナムラアラシとタニノタビトが最後尾を併走して発馬後の向正面を通過。ラーゴムはずっと内を回ったので,自然と位置取りが上がっていきました。ミドルペース。
 2周目の向正面に入るとずっと内を回っていたラーゴムが内からセイカメテオポリスの前に出て先頭に。ここからペースがアップすると,ヴァンヤールとペイシャエスだけがついていくことができ,その他の馬たちと差がつきました。最終コーナーではラーゴムとヴァンヤールが雁行で1馬身差の3番手にペイシャエス。直線の入口ではヴァンヤールがラーゴムの前に出ました。そこからもラーゴムは粘ろうとしましたが,ヴァンヤールが振り切ると,ヴァンヤールの外からペイシャエスが伸びてきて,この2頭がほぼ並んでフィニッシュ。写真判定となって外のペイシャエスが優勝。ハナ差の2着にヴァンヤール。ラーゴムが3馬身差で3着。競馬場が新設されて,この距離での重賞は初めてでしたので,レコードタイムでの決着となったのは当然でしょう。
 優勝したペイシャエスはユニコーンステークス以来の勝利で重賞2勝目。このメンバーでは能力が最も上ではないかとみていましたので,優勝自体は順当だと思います。ただこちらの方が斤量が軽くてハナ差での勝利となりましたから,これが能力を反映した結果であるなら,現状はトップクラスとは差があるとみなければいけません。しかし僕自身はこの馬は将来的には大レースを勝つというところまでいってもおかしくないと思っています。父はエスポワールシチー
 騎乗した菅原明良騎手と管理している小西一男調教師は名古屋グランプリ初勝利。

 『はじめてのスピノザ』で示されているのは,コンピュータのオペレーションシステムの比喩です。ここではこのオペレーションシステムが社会societasを支える形而上学で,コンピュータが社会そのものであるというように理解してください。
                                        
 現代の社会を支えている形而上学というのは,スピノザの形而上学に対応させていうならば,デカルトRené Descartesの形而上学であるということになります。つまりデカルトというオペレーションシステムのコンピュータが現にあるということになります。ただし,オペレーションシステムというのは,長く同じものであり続けることはできません。趨勢の変化によってバージョンアップしていく必要があるからです。したがって,現代の社会を支えている形而上学がデカルトの形而上学であるといっても,それはデカルト自身が構築した形而上学そのものであるというよりは,社会の変化に適合するように更新され続けてきたデカルトの形而上学であるということになります。
 僕たちはこの更新され続けてきたデカルトというオペレーションシステムの下で生活をしているわけですから,このオペレーションシステムの影響を,意識しているかしていないかは別として,必ず受けているのです。つまり僕たちが何事かを考えるという場合にも,この更新されたデカルトのオペレーションシステムの下でそれを考えるということになりがちです。これは習慣なのですから仕方がありません。そもそも,真理veritasではないニュートンIsaac Newtonの物理学に基づく公式が小学校で教えられているのですから,こうした考え方が習慣づけられてしまうのは仕方がないといえるでしょう。
 このために,スピノザの形而上学を理解するのは困難になっているのだと國分はいいます。なぜなら,スピノザの形而上学というのはデカルトの形而上学を更新した上にあるような形而上学ではなく,それとは別の形而上学であるからです。つまりスピノザのオペレーションシステムは,デカルトのオペレーションシステムをアップグレードして生じてくるようなオペレーションシステムではないのであって,それとは別の種類のオペレーションシステムであると理解しなければならないのです。
コメント
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