昨晩の第68回クイーン賞。
発馬後の正面ではグランブリッジ,リネンファッション,ショウナンナデシコの3頭が横並びでしたが,発馬で右によれてしまったテリオスベルが鞭を入れて猛然と追い上げ,向正面の入口では単独の先頭に立ちました。2番手にリネンファッションで3番手にショウナンナデシコ。引いたグランブリッジが2馬身差の4番手。この後ろは7馬身くらい離れてホウオウピースフルで6番手にコーラルツッキー。2馬身差でコスモポポラリタとレディオスター。4馬身差でサルサレイア。7馬身差でビッグバレリーナとロカマドール。ミスティネイル,ハピネスマインド,クレールアドレの3頭は大きく取り残されました。最初の800mは48秒3の超ハイペース。
3コーナーではリネンファッションは下がって,2番手にショウナンナデシコで3番手にグランブリッジ。ショウナンナデシコが苦しくなって,直線の入口ではグランブリッジが2番手に。ただ逃げたテリオスベルとの差はあまり詰まらず,2コーナー先頭のテリオスベルが優勝。グランブリッジが2馬身差で2着。一杯になったもののショウナンナデシコが7馬身差の3着に粘りました。
優勝したテリオスベルは重賞初制覇。このレースは上位に入った3頭とそれ以外の馬では力量差がありそうでしたから,きわめて順当な決着。思いのほかそれぞれに差がつきましたが,船橋競馬場は砂をこれまでとは違ったものに入れ替えましたので,その影響がいくらかあったかもしれません。また,各馬の目標はJBCレディスクラシックであり,このレースはその後のレースでしたので,各馬の体調面の変動も影響したものでしょう。父はキズナ。母の父はクロフネ。7代母がフォルカー。母のひとつ下の全妹にJRA賞で2011年の最優秀短距離馬,2012年の最優秀4歳以上牝馬のカレンチャン。
騎乗した江田照男騎手と管理している田島俊明調教師はクイーン賞初勝利。
復習にはいくつかの意味があるにしても,このブログにおいて,基礎部分の復習が繰り返されているということから,その部分が重要であるということが,このブログに反映されているということは理解できたと思います。ただこの繰り返しには,単に復習ということのほかに別の事情が反映されているといえなくもありませんから,そちらの点も説明しておきましょう。これは僕がスピノザの思想においては,形而上学が重要で,思想の全体の礎となっていると考えているということと関連を有します。
形而上学は,その基礎部分というのがそれほど広い幅をもっているわけではありません。これは形而上学をほかの学問と比較してみた場合に,顕著な傾向として現れるといっていいだろうと思います。たとえば第一部公理三と第一部公理四は,思想を組み立てていく場合の方法論に該当しますが,このふたつはスピノザの思想のすべてを貫く方法論であると同時に,思考方法という観点からいうなら唯一の方法論であるといえます。したがって,もし基礎的部分から復習していく際に,こうした思考の方法論に言及するという場合には,これらふたつの公理Axiomaが,あるいはこれらふたつの公理のうちのどちらかが,必ず言及されることになります。よってこれらの公理はそれだけ論考の中で援用される回数が多くなっていくのです。そしてこれと同じような理由によって,何度も何度も繰り返して援用される定義Definitioや公理,そして定理Propositioや系Corollariumといったものがいくつか出てくることになるでしょう。つまり,同じ事柄が何度も復習される要因のひとつとして,形而上学の基礎的部分はそれほどの幅を持ち合わせていないという点があげられます。
もうひとつは,形而上学というのは独特の学問であって,何らかの正解があるというわけではないという点です。これはスピノザの哲学において定義というのがどのような意味をもっているのかということが例として最も分かりやすいと思いますが,定義というのは,定義されるものが知性intellectusによって十全に認識されることに資するなら,どのように定義されても構いません。よってその内容で定義されるものが何といわれるかに正解はありません。
発馬後の正面ではグランブリッジ,リネンファッション,ショウナンナデシコの3頭が横並びでしたが,発馬で右によれてしまったテリオスベルが鞭を入れて猛然と追い上げ,向正面の入口では単独の先頭に立ちました。2番手にリネンファッションで3番手にショウナンナデシコ。引いたグランブリッジが2馬身差の4番手。この後ろは7馬身くらい離れてホウオウピースフルで6番手にコーラルツッキー。2馬身差でコスモポポラリタとレディオスター。4馬身差でサルサレイア。7馬身差でビッグバレリーナとロカマドール。ミスティネイル,ハピネスマインド,クレールアドレの3頭は大きく取り残されました。最初の800mは48秒3の超ハイペース。
3コーナーではリネンファッションは下がって,2番手にショウナンナデシコで3番手にグランブリッジ。ショウナンナデシコが苦しくなって,直線の入口ではグランブリッジが2番手に。ただ逃げたテリオスベルとの差はあまり詰まらず,2コーナー先頭のテリオスベルが優勝。グランブリッジが2馬身差で2着。一杯になったもののショウナンナデシコが7馬身差の3着に粘りました。
優勝したテリオスベルは重賞初制覇。このレースは上位に入った3頭とそれ以外の馬では力量差がありそうでしたから,きわめて順当な決着。思いのほかそれぞれに差がつきましたが,船橋競馬場は砂をこれまでとは違ったものに入れ替えましたので,その影響がいくらかあったかもしれません。また,各馬の目標はJBCレディスクラシックであり,このレースはその後のレースでしたので,各馬の体調面の変動も影響したものでしょう。父はキズナ。母の父はクロフネ。7代母がフォルカー。母のひとつ下の全妹にJRA賞で2011年の最優秀短距離馬,2012年の最優秀4歳以上牝馬のカレンチャン。
騎乗した江田照男騎手と管理している田島俊明調教師はクイーン賞初勝利。
復習にはいくつかの意味があるにしても,このブログにおいて,基礎部分の復習が繰り返されているということから,その部分が重要であるということが,このブログに反映されているということは理解できたと思います。ただこの繰り返しには,単に復習ということのほかに別の事情が反映されているといえなくもありませんから,そちらの点も説明しておきましょう。これは僕がスピノザの思想においては,形而上学が重要で,思想の全体の礎となっていると考えているということと関連を有します。
形而上学は,その基礎部分というのがそれほど広い幅をもっているわけではありません。これは形而上学をほかの学問と比較してみた場合に,顕著な傾向として現れるといっていいだろうと思います。たとえば第一部公理三と第一部公理四は,思想を組み立てていく場合の方法論に該当しますが,このふたつはスピノザの思想のすべてを貫く方法論であると同時に,思考方法という観点からいうなら唯一の方法論であるといえます。したがって,もし基礎的部分から復習していく際に,こうした思考の方法論に言及するという場合には,これらふたつの公理Axiomaが,あるいはこれらふたつの公理のうちのどちらかが,必ず言及されることになります。よってこれらの公理はそれだけ論考の中で援用される回数が多くなっていくのです。そしてこれと同じような理由によって,何度も何度も繰り返して援用される定義Definitioや公理,そして定理Propositioや系Corollariumといったものがいくつか出てくることになるでしょう。つまり,同じ事柄が何度も復習される要因のひとつとして,形而上学の基礎的部分はそれほどの幅を持ち合わせていないという点があげられます。
もうひとつは,形而上学というのは独特の学問であって,何らかの正解があるというわけではないという点です。これはスピノザの哲学において定義というのがどのような意味をもっているのかということが例として最も分かりやすいと思いますが,定義というのは,定義されるものが知性intellectusによって十全に認識されることに資するなら,どのように定義されても構いません。よってその内容で定義されるものが何といわれるかに正解はありません。