スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典兵庫ゴールドトロフィー&著者の志向

2022-12-21 19:48:53 | 地方競馬
 第22回兵庫ゴールドトロフィー
 オーロラテソーロが逃げました。2番手にオヌシナニモノで3番手にラプタス。4番手にサクセスエナジーと発馬後に躓いたイグナイター。6番手のシャマルまでは差がなく続きました。3馬身差でナラ。8番手にイルティモーネ。4馬身差でハナブサ。4馬身差でミスティネイルとクレールアドレ。2馬身差の最後尾にマイネルサーパスで発馬後の正面を通過。ミドルペースでした。
 向正面に入るとオーロラテソーロ,オヌシナニモノ,イグナイターの3頭が横並びになり,2馬身差でラプタスとシャマルが併走。ここからオヌシナニモノが脱落し,3コーナーからはオーロラテソーロとイグナイターが雁行し,直後をラプタスとシャマルが併走。直線に入るとイグナイターが脱落。内を回ってオーロラテソーロの外に出てきたラプタスがオーロラテソーロを差して先頭に。外を回ったシャマルが追ってきましたが届かず,優勝はラプタス。シャマルが1馬身差で2着。向正面で一旦は離されたものの大外から猛然と追い込んできたサクセスエナジーが1馬身4分の1差の3着。一杯になったオーロラテソーロはハナ差で4着。
 優勝したラプタスは昨年のサマーチャンピオン以来の勝利で重賞5勝目。このレースは力関係がはっきりとしていて,上位の5頭とそれ以外は差がありましたから,その5頭の争いになるだろうと思っていました。斤量がやや不利になっていたのですが,それをコース取りでカバーしての優勝。今年はあまり多くのレースを使うことができなかったのですが,能力が衰えたわけではないということを証明しました。順調に使っていかれれば,まだ勝ち星を積み重ねることができるだろうと思います。父はディープブリランテ。5代母がファーストアクトとバウンドトゥダンスの祖母にあたる同一牝系。Raptusは衝動。
 騎乗した幸英明騎手と管理している松永昌博調教師は兵庫ゴールドトロフィー初勝利。

 スピノザの思想というのはその全体は多岐にわたります。したがって,入門書でそのすべての部分を詳しく紹介していくことはできません。しかしスピノザの入門書である以上は,紹介から漏れてしまう部分があっては好ましくありません。したがって,簡単に紹介する部分と重点的に紹介される部分というのが出てきます。入門書というのは多くの分量があること自体が不適切だといえますから,これは致し方ないところでしょう。他面からいえば,スピノザの思想を全般的に細かく紹介する入門書というのは,書いて書けないことはありませんが,紙幅の都合ということを考慮に入れれば,実在しませんし,今後も実在することはないでしょう。
                                        
 このときに,どの部分を重点的に紹介するのかということは,当然ながら著者に委ねられることになります。著者に委ねられるということは,どの著者によって入門書が書かれるのかということによって,どの部分が重点的に紹介され,どの部分が省略されるのかということが変じてきます。このとき,それがどのように変じているのかを比較することによって,著者が何を重視しているのかということが分かります。入門書を書くにあたってある著者がある特定の部分を重点的に説明しているとすれば,それがその著者に委ねられている以上,その著者にとってスピノザの思想の重要な部分はそこにあるというように解しているということの表出であるからです。
 このことは,スピノザの思想の理解をステップアップしていくときに有効です。たとえばAという著者はXを重点的に紹介し,Bという著者はYを重点的に紹介しているなら,AはXを,BはYを重視しているということの現れです。そこでもしもXの部分についてステップアップすることを目指そうとするならば,Aの考えを参考にする方が,Bの思考を参考にするよりも有効でしょう。もちろんここでいう考えというのは,入門書を意味するのではなく,もっとレベルが高い段階にある学術書のことを意味します。つまり,入門書を読むことによってその著者の志向というのを理解することができ,後に自身がステップアップしたいときに役立てることができるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする