スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JRA賞&不成立の可能性

2013-01-10 19:06:55 | 中央競馬
 2012年のJRA賞が8日に発表されました。
 年度代表馬はジェンティルドンナ桜花賞,オークス,秋華賞で牝馬三冠を達成した後,ジャパンカップも制覇。昨年のジャパンカップは年間を通して最もレベルが高かったレースだと思いますので,当然の受賞といえるでしょう。ほかにシンザン記念とローズステークスも制覇。部門別では最優秀3歳牝馬。
 最優秀2歳牡馬は朝日杯フューチュリティステークス優勝のロゴタイプで最優秀2歳牝馬は阪神ジュベナイルフィリーズ優勝のローブティサージュ。この2頭については例年のごとくで,何もいうことはありません。
 最優秀3歳牡馬は皐月賞,菊花賞,有馬記念で大レース3勝のゴールドシップ。この馬も当然の受賞だと思います。ほかに共同通信杯と神戸新聞杯を制覇。
 最優秀4歳以上牡馬は宝塚記念を勝ったオルフェーヴル。大レースは1勝ですが,それ以外のレースを考慮に入れても,やはりこの馬以外にはないと思います。ほかにフォワ賞で優勝。2011年の年度代表馬で2年連続の受賞です。
 最優秀4歳以上牝馬は高松宮記念を制したカレンチャン。昨年はこのカテゴリーで大レースを2勝以上した馬はなく,そうであるならこの馬の選出は妥当だと思います。2011年は最優秀短距離馬でこの馬も2年連続での受賞。
 最優秀短距離馬はスプリンターズステークス香港スプリントを勝ったロードカナロア。この部門もこの馬の受賞以外は考えられないところ。ほかにシルクロードステークスを優勝。
 最優秀ダートホースはジャパンカップダートを制したニホンピロアワーズ。この部門は難しかったと思いますが,年間を通して最も安定した成績を残した馬ということだと,この馬になるかなという気はします。名古屋大賞典白山大賞典も制覇。個人的にはゴルトブリッツが生きていれば,どの程度まで活躍できたのかを見たかったです。
 最優秀障害馬は中山グランドジャンプを勝ったマジェスティバイオ。春の王者と秋の王者との間で票が割れましたが,僕はこちらが選ばれる方が自然であったと思います。同じ部門で2年連続の受賞。

 この場合に,延長の属性Extensionis attributumの間接無限様態としての全宇宙の姿facies totius UniversiをX,この間接無限様態を構成するある個物res singularisをA,そしてそのAの中に起こることをPと当てはめることが明らかに可能であると僕には思えます。すると,Xの観念ideaを有する限りでAの観念が神Deusのうちにあり,Aの観念を有する限りでの神のうちにPの観念があり,よってXの観念を有する限りで神のうちにPの観念もあるという三段論法が,明らかに成立しなくなると思うのです。なぜなら,Xの観念は第一部定理二二の仕方で説明される限りで神のうちにあるといわれなければならないのに対して,Pの観念は第一部定理二八の仕方,とくにそれが現実的に存在するといわれる場合には第二部定理九の仕方で説明される限りにおいて神のうちにあるといわれなければならないと僕には思えるからです。したがって僕は,Xの観念を有する限りでAの観念が神のうちにあり,Aの観念を有する限りでPの観念が神のうちにあるのだとしても,Xの観念を有する限りで神のうちにPの観念があるとはいえない場合があるということを,スピノザは認めるであろうと現段階では理解しておきます。
 ただし,このことは可能性を示唆しているにすぎません。Xに人間の身体corpus,Aにその構成部分,Pにその構成部分の中に起こることを代入することには問題はない筈ですが,だからといってこのことから直ちに,自分の身体の中に起こることを精神mensは認識しない場合があるということを結論することはできません。まず第一に問題となるのは,全宇宙の姿というのが,延長の属性の間接無限様態であるのに対して,人間の身体というのは延長の属性の有限様態すなわち個物であるという点でしょう。
 ここからは僕のイメージの中での話をします。まず,人間の身体ではなく,別の物体corpusに関してならば,この三段論法は確かに成立するとはいえないのではないかと僕には感じられる事柄がいくつもあります。まずそのうちのひとつを説明してみます。
 自転車というのは物体です。そして自転車はいくつものパーツによって構成されています。つまり第二部定義七におけるいくつかの個物によって組織された一個物です。よって第二部自然学②定義が妥当します。
コメント
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