スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京シンデレラマイル&感情の事後処理

2018-12-30 19:06:03 | 地方競馬
 第12回東京シンデレラマイル
 エヌティボタンは発馬後に挟まれ1馬身の不利。内からエターナルモール,外からワカチナが出ていき,コーナーワークでエターナルモールの逃げに。2番手はニシノラピートとワカチナで併走。4番手もラーゴブルーとクロスウィンドで併走。6番手もステップオブダンスとブルージェットで併走となり,8番手のエイシンルジーナ,9番手のコパノビジンまでは一団。ここから3馬身差でファイトユアソング,シェアハッピー,ジュエルクイーンと続き,その後ろにアッキーとエヌティボタン。15番手がガーデンズキュー,最後尾にスプリングキャロルと後方は7頭が一団の隊列。前半の800mは49秒8のハイペース。
 3コーナーを回ると外からラーゴブルーが動いていき,コーナーの途中でエターナルモールに並び掛けると直線の入口では先頭に。内を回っていたニシノラピートが直線では外に切り返し,直線の半ばからフィニッシュにかけて抜け出したラーゴブルーとの差を詰めていきましたが届かず,優勝はラーゴブルー。ニシノラピートがアタマ差の2着。直線で逃げたエターナルモールと外に切り返したニシノラピートの間に進路を取ることができたコパノビジンが2馬身差で3着。
 優勝したラーゴブルーは前走のこのレースのトライアルから連勝。南関東重賞は4月のしらさぎ賞以来の2勝目。しらさぎ賞は52キロで4分の3馬身差の優勝だったのですが,前走は58キロを背負って同じ相手に3馬身差で勝っていて,春から秋の期間で明らかに強くなっていると思われました。2着馬とは勝ったり負けたりという戦績でしたから絶対視はできなかったのですが,有力とみていた1頭。今日も2着馬とは接戦になったように,今後も勝ったり負けたりになるのかもしれません。レースの内容からは距離が伸びるのはマイナスで,もっと短くてもいいのかもしれないという印象を抱きます。父はハーツクライ。母の父はキングカメハメハ。4つ上の半姉に2013年にフローラステークスとローズステークスに勝ったデニムアンドルビー。Lago Bluはイタリア語で青い湖。
 騎乗した大井の御神本訓史騎手は鎌倉記念以来の南関東重賞31勝目。第8回以来4年ぶりの東京シンデレラマイル2勝目。管理している川崎の内田勝義調教師は南関東重賞15勝目で東京シンデレラマイルは初勝利。

 8月20日,月曜日。妹を通所施設まで送りました。妹が家に帰ったのは8月9日の木曜日。妹にとってその日以来の通勤となりました。僕にとってはこの日からが,母が不在となっての通常の日常の開始であったといっていいでしょう。
 僕は両親の長男として誕生し,39歳で父を亡くし,47歳で母を亡くすことになりました。もっとも僕の生年月日は1970年12月7日ですから,実際には40歳になる年,48歳になる年です。これは世間的にみれば早いかもしれません。ただ,こういったことに関してはそれを覆すことができませんから,起きてしまったことに関しては僕はなるべくいいように,楽観的に把握するように努めます。前にもいいましたが,人間は悲しみtristitiaを感じたときは,実際に起きていることについては悲観的になり,起こらなかったことについては楽観的になりがちです。ですが実際には起こらなかったことが起きていた場合の方がより強力な悲しみに襲われたかもしれませんから,このような把握は物事に対する十全な把握であるといえません。むしろこのような把握は,実際に起きたことを起こした原因causaとみられる人,あるいは実際には起こらなかったことを起こさなかった原因であるとみられる人に対して憎しみodiumを産出するだけなので,きわめて非生産的に感情affectusの事後処理をしていることになります。このような負のスパイラルに陥ることは避けるべきであるというのが僕の考え方ですから,僕は逆のベクトルで感情の事後処理を行うように努めるのです。
 母の事案については僕は現時点では次のように認識します。
 まず僕が9日に妹を迎えに行った後,10日の早朝に母の様態が急変し,僕たちは病院に駆けつけました。この日はちょうど妹の歯科の通院にあたっていましたが,母はその時間帯は小康状態を保ってくれましたので,その検診は済ませることができました。もし検診ができなければ,改めて予約を入れ,また妹を連れて行かなければならなかったのですから,僕にとっては手間が省けたわけです。ですからこの点について,僕は母に対して感謝をする要因が生じます。これは憎しみの反対感情である愛amorを産出するのです。
コメント
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