スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

大阪・関西万博協賛競輪in川崎&第一の規準

2024-10-15 18:57:21 | 競輪
 昨日の大阪・関西万博協賛競輪in川崎の決勝。並びは佐々木‐和田‐福田‐鈴木の南関東,藤井‐山口富生の中部,北津留‐山口貴弘の九州で諸橋は単騎。
 山口貴弘がスタートを取って北津留の前受け。3番手に佐々木,7番手に藤井,最後尾に諸橋で周回。残り3周のバックの出口付近から藤井が上昇。これを佐々木が牽制したため,藤井は前に出られず,周回中の隊列のままバックに戻り,ここから佐々木が発進して打鐘で北津留を叩いて前に。引いた藤井も再び発進。ホームで佐々木を叩いて藤井の先行に。藤井と山口富生の間がやや開き,このラインを追った諸橋の後ろに和田がスイッチ。和田がバックから自力で発進。諸橋もそれを制するように踏み込むと,直線で諸橋と和田の間を突いた福田が抜けて優勝。外の和田が4分の3車輪差で2着。諸橋が4分の1車輪差で3着。
 優勝した神奈川の福田知也選手は一昨年10月の道後温泉杯争覇戦以来となるGⅢ2勝目。当時もそうでしたが今回も寛仁親王牌に出走しないメンバーでの争い。二段駆けが見込める和田が最有力でしたが,藤井が頑張ったためにそういう展開にはなりませんでした。それでも和田はうまくスイッチして自力で発進できたのですが,福田の差し脚が優ることに。藤井と山口富生の間がやや開いたのですが,そこが勝負のあやになったような気がします。

 『スピノザの生涯と精神Die Lebensgeschichte Spinoza in Quellenschriften, Uikunden und nichtamtliche Nachrichten』はスピノザを主題に据えた書物ですから,『レンブラントの生涯と時代The life and times of Rembrandt』の全訳を掲載しなかったこと,いい換えればスピノザおよびスピノザと関係があった人物について書かれた部分だけを訳出したのは当然のことといえます。そして僕はその部分しか読んでいません。しかし主題がレンブラントRembrandt Harmenszoon van Rijnであるなら,内容の信憑性はレンブラントについて書かれている部分がどの程度まで史実に適合しているのかという観点から判断されるべきなのです。したがって本来的には,レンブラントの研究者がこれを精読して,どの程度まで信用に値するのかということを判断するのが好ましいといえるでしょう。
                            
 この本は実は全訳を読むことができるようにはなっています。とはいえ僕がそれを読んだところで,僕はレンブラントについては何もといっていいくらい知りませんから,それがどの程度の信憑性を伴なっているのかということは分かりません。ただ,レンブラントの研究者がこれを読んで,それなりの信憑性があると判断できるのであれば,それ以外の部分もそれと同程度の信憑性を有しているということになるでしょうから,スピノザやスピノザと関係がある人びとについて書かれている部分も,その程度の信憑債があるというべきです。一方で,レンブラントについて書かれている部分が知られている史実と著しく反していて,まったく信用に値しないというなら,スピノザやスピノザと関係があった人びとに関する記述も,信用するにはまったく値しないといわざるを得ません。
 僕自身はこの観点からは『レンブラントの生涯と時代』の信憑性を判断することはできません。ただ,信憑性自体の第一の規準はレンブラントについて書かれた部分にあると考えますから,吉田のように,単に作者が作家だから創作だということで,その信憑性を否定するのはあまりよくないのではないかと思います。
 ここまでのことを前提として,『レンブラントの生涯と時代』を純粋な創作とみるのは困難であるという僕の考えの根拠を説明していきます。僕は渡辺の抄訳しか読んでいないのですから,レンブラントに関わる部分はその根拠には含まれていません。

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