小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

小保方さん会見~「200回以上出来た」は真実か否か?

2014-04-10 09:32:12 | Weblog
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昨日は丸の内で恒例の勉強会でしたが、参加者のひとりが小保方さん会見の連絡待ちということで中座いたしました。

記者の仕事を真面目にやるとそうなるよな・・・と思いつつ、 それを見て取材する側に立てば、提供する記事はどうしても科学不在になってしまうのだなと感じました。

焦点は「STAP細胞、本当はあるのかないのか?」という点のみに尽きるはずですが、どうやら、そんな単純な話でもないようです。

先に拙ブログで取り上げた時に、専門家と思しき方から書き込みがあって、それが今まで聞いた中で一番腑に落ちる説明だったので、ここにあらためて貼っておくことにします。ご参照いただければ幸いです。

「STAP細胞が本当にできたのか?」は、目で見ればわかるというものではなく、何段階かの実験で証拠となるデータを集めなければ、本人にさえわかりません。そして論文というのはその証拠データを集めたものです。

今問題になっているのは、論文の形式的な話ではなく、肝心の証拠データに改変や別の実験からの流用があったからです。報道が博士論文など他の話に波及してわかりにくくなっていますが、Nature論文問題の核心は当初から「STAP細胞は本当に出来たのか?」ということに変わりはありません。

もしこれがミスであり、本物のデータがあるのであれば、それが提出されて大筋では一件落着となるはずです。

本物のデータが実は取れていなかった、という場合は、実験者の「成功した」という認識自体が誤認であったことになります。

もちろん再実験してデータを取り直すことができれば良いのですが。世界中で追試が行われ、いずれも成功していないのが気がかりなところです。理研内での追試成功という話は、論文の第一段階だけの話で、全ての過程が追試されたわけではないことが会見で明かされました。

第一段階だけでも何か「現象」は起きているのでしょうが、それはSTAPかもしれないし別の何かかもしれない。現段階では「ほとんど何もわからない」という状態だと思います。



小保方さんの会見で「200回以上できた」というのも、このコメントに照らし合わせれば、何か「現象」は起きているのでしょうが、それはSTAPかもしれないし別の何かかもしれないということも考えられます。

それにしても話がややこしくなり過ぎました。理研は50日以内に調査すると言ってますけど、そんなに早く結論が出るのかどうか。

STAP細胞がかりに存在しなかったとしても、ないものの証明は、悪魔の証明と呼ばれるように難しいものです。
あるとするなら早く発見されてほしいものですが、まだこの騒動に終止符が打たれることはないでしょうね。
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