小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ウクライナを見ても、わが国は移民受け入れをするのか

2014-04-13 10:46:05 | Weblog
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すっかり忘れていましたが、わたくし・・・拙著「シエスタおじさん」の中でクリミア戦争のことを記述したことがありました。

シエスタおじさんはファンタジーなので、実際のクリミア戦争に肉薄したものではありませんが(クリミア戦争だと具体的に書いてない)、いちおう資料として調べたこともあって、今回のクリミア独立宣言では、歴史的な背景を少しは思い出した次第です。

クリミア戦争はロシアに対抗して、19世紀にイギリス+フランス+サルディニア+トルコ連合軍が戦った戦争です。ナイチンゲールが、この戦争に従軍したことで一般には名前だけが知られてているようです。



地図を一目見てもややこしい場所だというのはわかるのですが、ごくごくショートカットして言うと、クリミア戦争の結果はほぼロシアの負け。

その後、リベンジの爪を研いだのか、クリミアはスターリンによってトルコ系住民が追い出され、ロシア系住民が数多く住むようになったそうです。

クリミアは選挙によって独立、ロシアに併合という形になったわけですが、そりゃロシア系住民が多ければ多数決の論理はそちらに傾きますわ。
この辺りが民主主義の限界といえましょう。

例えば、アパートの自治会でも、外国人住民の方が数が多くなれば、そちらの都合が良いようにルールが改正されるでしょう 。これは国という単位で見ても、多数決の論理は同じように働きます。

まして、クリミアの場合、クリミア自治共和国の中だけの選挙であって、母体だったウクライナ全体で選挙は行われたわけでないので、その有効性は甚だ疑問がもたれるというわけです。



わが国が今後、移民を受け入れるとすると50年から100年単位で、クリミアのロシア併合と同じことが考えられるでしょう。

沖縄では、選挙のたびに住民票を変えるプロ市民がいるそうですが、民主主義による多数決には、いつもこのような危険が裏返しにあります。

わが国を併合しようという国はどこだかは、言うまでもないこと。
もっとも、その先に彼の大国がいつまで今の形を保っていられるのかわかりませんが。

ただ、ウクライナの場合、国民が食えなくてどうしようもなくなったというケースですから、少なくとも今のわが国にそれは当てはまりません。

黒澤明の「七人の侍」のセリフ。

「ほんとにオラたちのお侍が雇えるだか?」

「でえじょぶだ。クマだって、腹が減りゃ山下りるだよ」

山から下りるクマにならないよう、しっかり働かなねば。
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