十日ぶりのブログ更新になります。こんなにブログやSNSを休んだのは久ぶりですが、本日より平常運転に戻ります。
久々の更新は、先ず作品からと行きましょう。
▼こちら、最新作『なまけカエル ミニ・ミョウエ くん』です。
この作品は昨年末の個展の際に依頼されたもの。
今までのなまけカエルくんより、一回り小さい「ミニ」を作ってくれないかという依頼が何件かあって、その中の一点です。
依頼主は長年お付き合いしているデザイナーさんで、新居にかざるもので、個展の時に展示していた私の陶器作品のイメージということでした。
▼こちら源氏物語絵巻の『夕霧』をモチーフにしたもの、20年前の作品です。
ただ、クライアントさんが求めたものは、漠然と「こんな感じのイメージで面白いものを」というリクエストでした。そこで依頼主が想像してないものにしようと思いました。
自分のオリジナルデザインでもいいけど、誰でも知ってるもので、自分も人も好きなモチーフは…??
そこで、かの『鳥獣人物戯画絵巻』の甲巻から一番有名な部分をモチーフに。
これは拙著『神様のレッスン』でも使った部分でもあります。
▼『鳥獣戯画』の線はなかなか難しいですが、精度には自信アリ!
さて、カエルくんのお名前ですが、いつもはクライアントさんにつけていただくのですが、今回に限っては作者の私がミョウエくんと命名しました。
これは『鳥獣戯画』を所有する京都高山寺の開山である、明恵上人からその名をいただきました。最初は絵師とされる鳥羽僧正の名をいただこうと思ったのですが、作者がハッキリしないため明恵上人のお名前を拝借した次第です。
そしたら、クライアントさんから、こんな返信が届いてびっくり!
かえるくんが届きました。
鳥獣戯画ときましたかぁ。
かえるのお腹にかえるは予想できませんでした。面白いです。
ミョウエくん、良い名前かと。大事にさせていただきますね。
ついでに昨年買って読まないままだった『明恵 夢を生きる』を思い出しました。
読まねば。
『明恵 夢を生きる』はあのユング研究で有名な河合隼雄先生の著書だったのですね!
取り寄せてびっくりしたのですが、明恵上人は『夢記(ゆめのき)』という記述を残していて、19歳から亡くなる前の57歳まで、自分が見た夢を記していたそうです。
わたくし、自分のホームヘージに「ユングの部屋」なるものを作っていましたが、 不調法にも存じませんでした。
これもご縁と少しばかり勉強しようと思います。いや、良いご縁でございました。