「白い巨塔」、3夜目ですが面白くなって来ましたね〜♪
やっぱり、医学界の人間関係の話より、医療ドラマになった方が話が面白い。
今回、気づいたのが財前教授の、“自分の見立てが正しい原理主義”を貫いていたことですね。もちろん医療者としてあるまじき行為であるし、許されない思考回路なのですが、これ……何かに似てるなあと思ったら、ありました、ありました。
発達障害の世界で「治らない」「エビデンスを見せろ」と言っている人たちですね。
完全に同じではないけど、似たような思考回路です。
ドラマでは明らかに医療上の見落としがあるのに、財前教授はこう言います。
「キミは、この財前の見立てを違うと言うのかね?」
一方、治らない原理主義の人たちは……
「医者でもないのに治るとか言うな!」
これは新しい島を発見した時に、目の前にその島があるのに「地図にないから存在しない」と主張する思考回路を思わせますね。
さて、一方で面白いのが、Twitteにおける岡田くん身長のツッコミです。
「財前教授と鵜飼教授の身長差……」
「財前教授の総回診、後ろにいる役者の顔が全部見られて嬉しい」
「総回診で八嶋くんの顔が見える、岡田くんの身長って?」
昔、早川雪洲がハリウッドの女優とキスシーンを演じる時に、台に乗って演じたことから、台に乗ることを「セッシュウする」と言ったそうです。
でも、今回の「白い巨塔」では、身長の忖度をあまりしてないようですね。
長身の松重さんやモデルの市川実日子と普通に並べたり、わざとかどうか知りませんが、ツッコミやすい仕上がりになっています。
まあ身長だけはお金で買えない(笑)。
小さい人は大きくならんし、大きな人は小さくなりません。
原作の山崎豊子先生は、財前役は長身の役者を条件にしたそうですが、すでにこの世におりませんから実現したとも言えましょう。