昨年末の28日。
市ヶ谷で開かれる忘年会に行く途中、乗換駅の永田町にある長〜いエスカレーターの前に長〜い行列が出来ていました。当然ながら、エスカレーターの右側は空いており、そこを数名の人があの長〜い段々をカツカツ上って行きます。
「エスカレーターって、本当は歩いちゃいけないんだよね」
列をなしている一人がそんなことを呟いたので、私は思い切って(この決心がミソであります)右側に立ち止まることにしました。
案の定、エスカレーターを上りきる直前くらいに、後ろから「失礼します」という声がしたので、そこは左によけてみることに。まさか「ホントは歩いちゃいけないんですよ」と言うこともないんでねえ(苦笑)。
そういえば、私が子供の時分にはエスカレーターの片側を空ける習慣はありませんでした。
今でもハッキリ覚えているのは、今を去ること30数年前。
学生時代に初めてヨーロッパを自由旅行した時に、あの“地球の歩き方”に「ヨーロッパではエスカレーターの右側(左側?)を空ける習慣があるので、それに従おう」なんてことが書いてあり、帰国した後も日本でそれを実践するようになったのです。
その辺りからかな。エスカレーターの片側をみんなが開けるようになったのは。
最初は紳士的な習慣に思えて実践していたのですが、割と最近になって、エスカレーターは構造上、人が歩くように作られてないということと、けっこう危ないことがわかってきました。
何より、片っぽが空いているのに、長い行列が出来ていることが問題ですよね。
今では、多くの駅に「エスカレーターを歩いてはいけません」と書いてあるのに、行列をなして片側を開けるのは、カツカツと急いで上ってくる人たちに遠慮しているからです。
でも、そんな急ぐんだったら階段使えば良いわけでし、早めに余裕持って出ればいいだけの話ですよね。
人間は後ろが見えないので、後部から殺気立った人たちがやってくるのは自然と恐怖感を覚えます。かく言う私もラッシュアワーに片側立ち止まってる勇気はありません(滅多に乗りませんが)。
なので、デパートや施設、もしくは混んでない時間は鉄道のエスカレーターは、なるべく空いてる方に立ち止まるようにしています。
ただ、その日は仕事納めの帰宅時間というラッシュアワーでしたが、余りに長い行列が出来てるのに片側が空いていたので、そちらに立ち止まったのですね。
言い方は良くありませんが、エスカレーターの片側をかけ上げってくる人たちは、いわばノイジー・マイノリティです。
でも、その人たちって急いでるし、殺気立っているからコワいんですよね。
だから、いきなり「片側開けるな」と言っても、なかなかそうはならないでしょうけど、永田町とか新御茶ノ水駅のような長いエスカレーターの前に長い列ができるのはナンセンスです。
エスカレーターの片側を空ける。
これは明らかな悪習だと思います。少しづつでいいから空いてる方に立ち止まってみては如何でしょう。後ろから上ってくる人があれば、どけば良いだけの話ですから(笑)。
写真は3バカ会と称する、小中一緒だった友達が集まる会で頂いた市ヶ谷のフレンチ、グラン・ゴジェのアラカルト。そんなに高くなく、クオリティは抜群でした♪